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FFベンチが動作!! スコアは“1781”

【レビュー】 Parallels Desktop 3.0 for Mac (その1)

2007年06月11日 07時00分更新

文● 田中俊光

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3Dグラフィックのアクセラレーション機能


本バージョンで最も注目を集めているのが、3Dグラフィックのアクセラレーション機能だろう。競合製品の『VMware Fusion』のβ版ではサポート済みで、Parallelsユーザーが待ち望んでいた機能だ。

本機能はVMware Fusion β版と同様、ハードウェアのビデオ回路を直接利用するのではなく、ソフトウェアエミュレーションによって実現しているため、Windows側からはParallels独自形式のビデオカードとして認識される。つまり、Windows側にATIやNVIDIAなどのビデオドライバをインストールしても、描画性能は向上しないということだ。

アクセサレーション機能をオンにする

アクセラレーション機能を有効にするには環境設定画面の“Video”の項目で“Enable DirectX support”のチェックをオンにする

ビデオカード

Macに実装されたビデオカードの種類に関わらず、Windows側からはParallels独自形式のビデオカードとして認識される

では早速、実際のソフトで動作を確認してみよう。テスト環境は17インチiMac-1.83GHz (Early 2006)を使用した。搭載メモリーは1.5GBで、仮想マシンのWindows XP Professional SP2には768MBのメモリーを割り当ている。

3DMark2001 Second Edition

『3DMark2001 Second Edition』のデモは動作。ただし、ベンチマークは途中でParallelsごとクラッシュした

PostPet Mark

DirectX版の『PostPet Mark』は動作した。OpenGL版は前バージョンでも利用できた

NENGA MARK 06

虹色くりっぷの『NENGA MARK 06』が動作

GL Express

OpenGLを利用したベンチマークソフト『GL Excess』も動作する

3DMark 03』、『N-Bench 3.1』、『ゆめりあベンチマーク』などのソフトは動作しなかった。

一方、VMware Fusion β版で動かなかった『FINAL FANTASY XI Vana'diel Bench3』は画面下部に一部描画されない部分があるが動作した。気になるスコアは、低解像度モードで“1781”。公式サイトの評価では、「デフォルト状態でストレス無く動作させることのできる」レベルという。ちなみに同じiMacをBoot Campで起動した場合は、6000前後のスコアであった。

FFベンチ

『FINAL FANTASY XI Vana'diel Bench3』(通称FFベンチ)は、画面下部に一部描画されない部分があるが動作した

ベンチマークの値や動作しないソフトも少なくないことを考えると、現状ではまだまだ実機同様にゲームを楽しむというレベルには達していないが、今後のリリースでのさらなる改善に期待したい。


*その2はこちら


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