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バーチャルな東京を展開する

トランスコスモス、フロム・ソフトウェア、産業経済新聞社の3社、バーチャルコミュニティー事業を展開する新会社を設立

2007年06月05日 16時48分更新

文● 編集部 永水和久

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トランスコスモス(株)、(株)フロム・ソフトウェア、(株)産業経済新聞社の3社は共同で、“株式会社ココア”を設立したと発表した。設立日は2007年3月12日。資本金は1億円。出資率はトランスコスモスが70%、フロムソフトウェアが20%、産業経済新聞社が10%となっており、ココアはトランスコスモスの子会社となる。

meet-meのイメージ

meet-meのイメージ

ココアの事業として、現実世界の東京をリアルに再現し、女性や子どもでも楽しく利用できるというインターネット上のパソコン向け3Dバーチャルコミュニティー“meet-me”(α版)(ミート・ミー)を2007年内に運営開始する予定(携帯電話機向けのサービスも検討中)。料金は無料を予定している(meet-me内の通貨を有料で提供予定)。

meet-meは、東京をリアルに再現したというバーチャルコミュニティーで、仮想空間内ではユーザーの代わりとなるアバターを利用して、ほかのユーザーとコミュニケーションを図れる。街の道路や住宅の区画に関する再現情報として、カーナビに利用される地図情報と同等のものを利用し、街のシンボルとなる主要なランドマークについては、実在の建造物を忠実に再現するという。また、すべての建造物は再現せずに、主要なランドマークのみを構築し、ユーザーや企業がもうひとつの東京を自分自身で建造していくものとしている(一般ユーザーの土地売買対応は検討中)。

また、meet-me内の季節/天候/地価などの日常生活を構成する要素を現実と同調させるとしており、ユーザーにとって現実世界とオーバーラップするような世界観を目指すという。

meet-meの対象ユーザーとして、同社では女性子どもを含めた多くのユーザーに利用してもらえるように、公序良俗に反する表現・行為・情報を排除するとともに、初心者でも仮想世界を満喫できるようなサポート、およびイベントを実施していくとしている。その一方で、プログラミングスキルを持つ上級ユーザーには、仮想空間内のプログラミングが可能なツール群などを提供し、仮想世界での表現活動をサポートするともしている。サービス開始後には、東京以外の都道府県の再現も検討中としている。


セカンドライフとの違いは
コミュニケーション用途重視な点

トランスコスモスに、セカンドライフなどの仮想空間との違いを聞いたところ、「meet-meはセカンドライフと違って、meet-me内の通貨を現実の通貨に換金できるシステムの提供を予定していません。あくまでも、コミュニケーションツール。現実世界では話しかけづらい見知らぬ相手とアバターを通してコミュニケーションを深めてほしい」と答えた。

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