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ガイナックスの名作が再びDVD-BOXで帰ってきた! 「ふしぎの海のナディア DVD-BOX 1」が発売

2007年06月01日 00時00分更新

文● 師 忍

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店頭

売り場に流れている懐かしいオープニングテーマで、思わず足を止めてしまう

 ガイナックスといえば「新世紀エヴァンゲリオン」という超看板タイトル作品がある。しかし、ガイナックスの知名度を大きく押し上げた作品として、天下のNHKで放映された「ふしぎの海のナディア」を忘れてはならない。最初にTV放映されたのは、1990年4月から1991年4月。放映中に湾岸戦争が始まり、特番により放映スケジュールが変わるなど、リアルタイムで見ていた筆者にとって時代と共に思い出す作品だ。

 「ふしぎの海のナディア」は、“ジュール・ヴェルヌ”の「海底二万マイル」を原案としたSFアニメ。少年少女の主人公に宇宙船や空中要塞、アトランティス、宇宙人といったオリジナルの要素と、「海底二万マイル」の「潜水艦ノーチラス」や「ネモ艦長」といった名前や要素を混ぜ合わせ、SF色の強い作品となっている。しかし手堅い、いわゆる名作小説など忠実にアニメ化するイメージが強いNHKでの放映ながら、「ふしぎの海のナディア」はパロディや美少女キャラのサービスシーンなど、現在に続くガイナックスらしい要素が盛り込まれた作品だった。このことが当時のアニメファンの度肝を抜き、評判となった。監督は庵野秀明氏、キャラクターデザインが貞本義行氏というエヴァンゲリオンスタッフなところもポイントだ。

製品パッケージサンプル。これは見本のため印刷となっているが、実際はクリアブルーのパッケージだ。主役のナディアとジャンが表と裏に描かれている

ポップ

製品紹介のポスター。見覚えのある懐かしいイラストが、ちりばめられているのが嬉しい

 その名作がお手頃価格の期間限定版DVD-BOXとなって帰ってきた。「ふしぎの海のナディア」は、2001年にも全話収録DVD-BOXを発売しており、単品でのDVD販売もな行われている。しかし今回発売になったバージョンは、全39話のうち1話から20話までを収録した「DVD-BOX I」となるハーフBOX仕様で、店頭での販売価格が1万8000円程度と安いのが特徴だ。発売はスターチャイルド。ポスターによると新開発の「特製ブルーウォーターケース」となっているのだが、残念ながら店頭で見かけたのは印刷を使ったサンプルだったので、どのあたりが特製だったのかわからない。メーカーサイトを見る限り、クリアーブルーのDVDケースとなっているようだ。おそらく、いきなり浮き上がってみたり、発光したりすることはないだろう。DVD5枚組となっており、映像特典として「ナディアおまけ劇場」がつくほか、40ページの特製ブックレットも付属する。後半を収録した「DVD-BOX II」は、2007年10月1日発売予定だ。

 ひとまずBOX Iを購入してからでも十分予算を考えられる価格なのが、低価格ハーフBOXのメリット。昔のLD-BOXが10万円近くしてたことを考えると、しみじみと時代の流れを感じる。最近は、名作の低価格DVD-BOXが各社より発売になっているので、この機会に他の作品もチェックしてみるといいだろう。

ポップ

やはり、ポイントとなるのは監督とキャラクターデザインの2人。一気にガイナックスがメジャーになるきっかけとなった作品であることが、スタッフの豪華さからも確認できる

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