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“1人1台”のためのビデオ会議システム――日本タンバーグがPC向けの新製品を発表

2007年05月31日 21時01分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本タンバーグは5月31日、PC向けのビデオ会議システム「TANDBERG Movi」を発表した。Webブラウザを利用したクライアント/サーバ型のシステムで、アプライアンスサーバとして提供する。従来の専用のビデオ会議システムに比べて低コストかつ手軽に導入できるのが特徴だ。


アプライアンスで提供、専用ソフト不要で手軽に導入可能に


“1人1台”のためのビデオ会議システ ム――日本タンバーグがP...

Moviの画面。Webブラウザ上で動作する

“1人1台”のためのビデオ会議システ ム――日本タンバーグがP...

専用アプライアンスサーバ

 「TANDBERG Movi」は、Webブラウザを利用したクライアント/サーバ型のビデオ会議システムである。あらかじめ必要なソフトを組み込んだ専用のアプライアンスサーバとして提供されるため、手軽に導入できるのが特徴だ。また、クライアント側はWebブラザを利用し、専用ソフトをインストールする必要がない。PCカメラとマイク、スピーカおよびネットワークインフラを用意すれば利用可能だ。

 同社のテクニカル・サポート・マネージャの中村昌弘氏は、PC向けのビデオ会議システムを(1)スタンドアロンと(2)インターネットサービス(ASP)とに分類。これらは、クライアント側ソフトの配布やユーザーの管理が面倒だったり、他のビデオ会議システムとの接続性などの問題があると指摘する。Moviは専用ソフトが不要な上、ユーザー管理のツールを備えており、管理者の負担を軽減できる。また、同社の専用ビデオ会議システムなど、他のシステムとの接続性が高いのも特徴だ。

日本タンバーグ 代表取締役社長の林田直樹氏

 同社では、従来からディスプレイ一体型の専用ビデオ会議システムを提供しており、同システムをすでに利用している企業でMoviを追加導入することも想定している。代表取締役社長の林田直樹氏は「会議室に置くものなのか、役員室で利用するものなのかによって必要とするソリューションは変わってくる。Moviは1人1人が使うことができるソリューション。1人1台のビデオ会議を実現する」と話した。

 導入費用は、アプライアンスサーバ本体と同時接続数ごとのライセンス費用からなる。価格はいずれもオープンプライス。予想実売価格は、アプライアンスサーバが115万円、ライセンスが80万円/5接続、150万円/10接続、730万円/50接続となる。「実質的には従業員1人あたり1万円程度の費用で利用できる」(同社)という。なお、複数拠点を同時に結んでビデオ会議を行なうには、同社が提供している多地点接続装置か、多地点接続機能を内蔵した専用ビデオ会議システムを別途導入する必要がある。

 日本タンバーグでは、中堅規模以上の企業をメインに売り込み、年間100社以上への販売を目指す。

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