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Xbox 360とかPS3ごときで満足してちゃダメ、ダメ!?

ハードウェア物理演算カードでゲームはよりリアルになるのか?

2007年06月28日 20時44分更新

文● 編集部 橋本 優

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グレネードのみで強行突入! そして撃沈

CellFactor:Revolutionでは、5種類のステージが用意されており、そのうちの3つがPhysXアクセラレータ必須となっている。基本はオンライン対戦ゲームで、オフラインモードを選んでもNPCとの対戦となる。オフラインモードでは時間内に目的(敵のせん滅や相手グループとの旗の取り合いなど)を果たせば勝利となり、時間内は何度死んでも生き返る。

主人公はグレネード付きライフルやサイキックパワーを操って敵を倒すわけだが、特に後者はオブジェクトを念力で引き寄せたり、相手にぶつけたり、相手を引き寄せた場合は念力でグチャっと潰したりもできる。さらにサイキックに特化したキャラクターなら空を飛んで移動することもできるのだが、サイキックパワーの操作がいまいち難しい上になんか姑息な気がする。私としては“グレネードライフルのみで強行突破”の道を歩んだわけだが、残念ながら全ステージ制覇には至らず撃沈した。

物理演算に向いているゲームとは?

プレイの模様は動画で掲載しているが、ほかのFPSなどと比較して、噴き出す炎の表現だとか、蜘蛛の巣を撃つとそれがふわっと宙に浮いたりする演出、ドラム缶を撃つとドロっとした液体が飛び出すところ、壁に掛っている旗状のものが爆風で引き千切れんばかりになびくところなどは、かなりリアルだ。

通路の蜘蛛の巣を撃つとふわふわと空中を漂う

爆風になびく旗

爆風になびく旗

ただ、大きな爆発だとか、物体が崩れる様子だとか、派手なシーンにおいてはそれほど目新しい印象を受けなかった。もちろん。オブジェクトの物理演算はなされている感じもする。グレネードで吹っ飛ばした重そうなコンテナが、ころころ弾みながら転がるあたりは物理演算している印象も受けるのだが、逆にオブジェクトの“重さ”とか“硬さ”を感じられず、非現実的な動きに見えてしまう。このあたりは既存の物理演算を謳うゲームも同じで、個人的にはあまり好きな動きではない。

つまり、PhysXアクセラレータの恩恵を感じる部分は比較的細かいところばかりで、“チュドーン”とか“ベチャ”の部分では、既存ゲームとさほど変わった印象がない。今回試した限りでは期待した感動は得られなかったが、ゲームの作り方によってはなかなかすごいものができるような可能性は感じられる。例えばレースゲームにおける車の衝突とかは、もっとリアルに複雑に演算できるのではと期待してしまう。個人的には、布のリアルな動き、オブジェクトの弾み具合、液体の零れ落ちる演出など、これらを総合して浮かぶ妄想は、“究極のエロゲー”になるわけだが、どうでしょう?

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