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新type Fは最新CPU&GPUにBDまで搭載!

ソニー、最新プラットフォーム搭載のVAIO type F、type Aなどを発表

2007年06月12日 15時00分更新

文● 編集部 小西利明

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ソニー(株)は12日、ノートパソコン“VAIO type F”“VAIO type A”“VAIO type BX”の新製品3シリーズと、“VAIO type G”の追加モデルを発表した。インテル(株)のノートパソコン用最新CPUやチップセット、米エヌビディア社(NVIDIA)の最新グラフィックスチップ(GPU)を搭載した製品を幅広くラインナップするなど、パフォーマンス向上を図った製品が多い。店頭モデルの価格は全機種オープンプライス。

デザイン一新!BD搭載モデルもラインナップ
VAIO type F

“VAIO type F”『VGN-FZ70B』

“VAIO type F”『VGN-FZ70B』

新たに発表されたVAIO type Fの新製品(以下FZシリーズ)は、“ハイビジョンを手軽に楽しみつくすプレミアムホームノート”をコンセプトとしている。VAIOノートのハイエンド製品である“VAIO type A”シリーズと、スペックはやや抑えて手頃な価格を実現した4月発表のVAIO type F(関連記事)シリーズの中間に位置付けられる製品で、ハイビジョン品質の映像や3Dグラフィックスアプリケーションなど、高い処理性能を要求するコンテンツもスムーズに動かせるように、パワフルなマシンとなっている。

店頭販売モデルの『VGN-FZ70B』の場合、CPUにCore 2 Duo T7100-1.80GHz、チップセットにはIntel PM965 Expressチップセットなど、5月9日に発表されたインテルの最新プラットフォーム“Centrino Duo”(関連記事)を構成するコンポーネントを採用している。またGPUにも、同日に発表されたNVIDIAのノート用最新GPU“GeForce 8400M GT”(関連記事)を採用するなど、主要コンポーネントを最新のパーツで揃えた高性能な製品となっている。

お詫びと訂正:掲載当初、チップセットの名称をPM865と記載していましたが、正しくはPM965でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2007年6月13日)

さらにFZ70Bは、type Fシリーズでは初めてノートパソコン用のBlu-rayディスク(BD)ドライブを搭載した。付属ソフト『WinDVD BD for VAIO』と組み合わせて、市販のBDソフトの再生が行なえるほか、HDVやAVCHDなどハイビジョン品質での録画に対応したビデオカメラから映像を取り込み、BD-R/REに書き出すこともできる。また、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブの機能も備える。

ハイビジョン映像の鑑賞を重視して、液晶ディスプレーには新たに“クリアブラック液晶(ピュアカラー90)”と称する液晶パネルを採用している。パネルサイズは15.4インチワイドで、解像度は1280×800ドット。バックライトに同社の液晶テレビ“ブラビア”でも採用している広色域バックライト技術を採用。これにより、既存のtype F(FEシリーズ)の液晶ディスプレーの色純度がNTSC比72%程度であったのに対して、FZシリーズではNTSC比90%に向上。より色鮮やかな映像表現を実現している。

また、本体左側面にはHDMI出力端子を装備。Windows Vistaの画面やBDソフトの再生画面などを、フルHD解像度でHDMI端子搭載テレビに出力して、大画面で鑑賞することも可能である。なお、テレビチューナーは内蔵していない。

『VGN-FZ50B』

『VGN-FZ50B』。BDドライブを搭載しないモデルは、ボディーカラーがホワイトになる

本体のデザインは従来のtype Fシリーズとは大きく異なり、直線的でソリッドな印象のデザインに変更された。BD搭載モデルとDVDスーパーマルチドライブモデルでカラーリングが異なり、前者はキーボードとパームレスト部が黒に、後者は白のカラーリングとなっている。特にBDモデルは、黒いキーボード面と金属的な質感を生かしたシルバー部分のコントラストが、ソリッドなデザインと相まって高級感を演出している。キーボードの右上側には丸くデザインされたAV操作用ボタンが配置され、デザイン上のアクセントになっている。

ハイスペックであるにも関わらず、従来のFEシリーズと比べて小型軽量化も実現された。本体サイズは幅355.8×奥行き254.4×高さ34.5mmで、容積比ではFEシリーズの90%に小型化されているという。重さは約2.7kgで、100gほどの軽量化となっている。

同社直販サイト“Sony Style”等で販売されるBTOモデル“VAIO OWNER MADEモデル”(以下VOMモデル)では、店頭モデルよりも高性能なコンポーネントが選択可能となる。CPUは最高でCore 2 Duo T7700-2.40GHzまで選択できるほか、メモリーは最大2GB、HDDも最大250GBを選択可能だ。さらに内蔵無線LAN機能も、店頭モデルがIEEE 802.11a/b/g対応なのに対して、VOMモデルでは最新のインテル製IEEE 802.11a/b/g/n(ドラフト2.0) 無線LAN機能を選択できるようになっている。OSもWindows Vista Home Premium/Home Basic/Businessから選択できる(Ultimateは選択できない)。

予想実売価格は、FZ70Bが25万円前後で、FZ50Bが20万円前後。最新のコンポーネントとBDドライブを搭載しながら25万円という価格は、リーズナブルと言っても過言ではないだろう。

そのほかの主な仕様と予想実売価格は以下のとおり。発売日は23日の予定。

VGN-FZ70B(店頭モデル)
CPU:Core 2 Duo T7100-1.80GHz|メモリー:DDR2-677 1GB(デュアルチャネル)|グラフィックス:NVIDIA GeForce 8400M GT(GPU上に256MB)|HDD:160GB|光学ドライブ:Blu-rayディスクドライブ|ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット
無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g、Bluetooth 2.0+EDR|TV機能:搭載せず|サイズ:幅355.8×奥行き254.4×高さ34.5mm|重量:約2.7kg|バッテリー駆動時間:約2.5時間|OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007付属
予想実売価格:25万円前後
VGN-FZ50B
グラフィックス:NVIDIA GeForce 8400M GT(GPU上に128MB)|HDD:120GB|光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ|それ以外の主な仕様はFZ70Bと同等
予想実売価格:20万円前後
VGN-FZ90S/90HS/90NS(VOMモデル、主な仕様は最高スペック構成時)
CPU:Core 2 Duo T7700-2.40GHz|メモリー:DDR2-667 2GB(デュアルチャネル)|グラフィックス:NVIDIA GeForce 8400M GT(GPU上に256MB)|HDD:250GB|光学ドライブ:Blu-rayディスクドライブ
無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.0+EDR|OS:Windows Vista Home Premium(90S)、Windows Vista Home Basic(90HS)、Windows Vista Business(90NS)|ディスプレー、TV機能、本体サイズ等はFZ70Bと同等
最小構成価格:12万9800円(90HS)、14万4800円(90S)、14万9800円(90NS)

訂正:掲載当初、VGN-FZ90S/90HS/90NSの最小構成価格を13万円前後と記載していましたが、同社から訂正があり、上述のとおりに訂正いたしました。(2007年6月12日)

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