暗黒帝王の父 vs. 若き正義のヒーロー息子との戦い!
ちと1発目のフィギュアがあまりにも萌爆力が強すぎたので、このあたりでひと休みしよう。下半身に集まった熱いコスモを、全身に戻しておかないとなっ!
ご存知「さよなら銀河鉄道999」より、生身の人間代表の“星野哲郎”と、その父で機械化帝国の権化“黒騎士ファウスト”である。このシーンは、機械化帝国を滅亡させ、母なる星に帰る際に999号の客車の屋上で行われた、ラストのクライマックス。息子と父の決闘である。もともと生身の人間であった父だが、ある日を境に機械化人側に寝返る。機械化帝国というダークサイドでは、顔をマスクで隠し大きなマントを羽織って黒騎士ファウストを名乗り、地位を確固たるものにする。しかしそれを知らない息子、星野哲郎は、父と決闘してしまうのだ。あまりにも不遇な親子の再会に観客は涙。息子が父を射止めると、それを見届けたように父は言う「大きく……なったな……」と。こうしてダークサイドが壊滅するというストーリーだ。
あれれ~。筆者スター・ウォーズの説明してたと思ったのに~。と白々しさはなはだしいが、実はスター・ウォーズもほとんど同じストーリーだ。“星野哲郎”を“ルーク”、“ファウスト”を“ベーダー”に置きかえるだけでOK。
歌手槇原敬之氏の歌詞盗用がどうのこうのと騒いでいた松本零士氏だけに、1977年公開の「スター・ウォーズ エピソード4」を、1981年公開の「さよなら銀河鉄道999」でパクッたと言うことはないだろう。ただ、いずれも何年か前から企画を進めていたハズなので、情報漏えいって可能性はじゅうぶんありうる。にしても、あまりにも似すぎてるよな……。
ありゃ? 類似性の指摘だけでフィギュアの紹介してなかった。ということで、ルークとベイダーの親子決戦をモチーフにしたこのフィギュア、スター・ウォーズシリーズのコンセプトアートを描くラルフ・マクウォーリー氏のデザインがベースになっている。なおパッケージは、2体がセットになっているため、プリンタでも入ってんの?というぐらいデカい箱。
壽屋より発売されており、価格はコトブキヤラジオ会館店と秋葉原店で2万1000円となっている。
バンダイ「ウルトラセブン キングジョー」
懐かしついでに、時代をさらに1967年(昭和42年)までさかのぼりろう。これが40年前の“ロボット”というモノの捉え方だった「ウルトラセブン」の“キングジョー”さんだ。
さすがに昭和42年ともなると、筆者もかなりついていけないのだが、セブンは再放送(もしかすると再々放送ぐらいかも?)を見ていた覚えがある。ウルトラマンシリーズに限らず特撮ヒーローの怪獣ってのは、有機生命体系のデザインが多い中、このキングジョーさんは、明らかにロボットであったため、鼻タレのチビッ子もかなり食いついた。しかも分離・合体(コレ、昔も今も重要)するという敵キャラだ。
それゆえ、強さの“ゼットン”とともに人気を2分するのがキングジョーなのである。当時(昭和42年じゃないが)ソフビ人形やブリキの人形などもあったように記憶している。
キングジョーは人気の高さもあり、シリーズで何回か登場するが、これは「ウルトラセブン」の14~15話「ウルトラ警備隊西へ」に登場したものということ。
「それ以降に登場したのとどこが違う!」と聞かれても、筆者には分からないぐらい古く、ディープなネタだ。よってあとは自由研究としたい!
バンダイより発売されており、価格はコトブキヤ秋葉原店で8190円となっている。
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