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日本オラクル、BIアプリケーションの新版「Business Intelligence Applications」の提供を開始

2007年05月24日 19時22分更新

文● 渡邉利和

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日本オラクルは5月24日、BI(Business Intelligence)アプリケーションの最新版として、「Oracle Business Intelligence Applications」の提供を開始した。買収したシーベルの分析機能を拡張し、製品名を変更した。


シーベル製品をベースに分析対象範囲を拡大


 「Oracle Business Intelligence Applications」は、シーベルのCRMアプリケーションの分析機能「Siebel Analytics」がベースとなっている。オラクルがシーベルを買収したことで、分析対象領域をCRMのみからSCMやERPなどエンタープライズ・アプリケーション全体に拡大し、名称を変更した。こうした経緯から、バージョン番号は「v7.9.2」となっている。

 なお、シーベル由来の機能ではなく、従来からOracleが持っていたBI関連の機能は、別途「Oracle Business Intelligence Suite EE」(Suite EE)として別製品としてまとめられている。現時点では、BIアプリケーションのための基盤を提供するのがSuite EEであり、BI ApplicationsはSuite EEの基盤上に構築される具体的な分析アプリケーションとの位置づけとされている。

「Siebel Analytics」をベースにした「Oracle Business Intelligence Applications」の概要 オラクルのBIソリューションの全体像
「Siebel Analytics」をベースにした「Oracle Business Intelligence Applications」の概要 オラクルのBIソリューションの全体像

 ただ、BI Applicationsの動作にはSuite EEが必須となるわけではなく、独立して利用可能だという。この状況は、買収によって複数のアプリケーション・パッケージが並立したのを、「Fusion Applications」として整理統合していく方針とよく似ており、将来的には整理されていくものと考えられる。

日本オラクル 執行役員 アプリケーションマーケティング本部長の藤本 寛氏
日本オラクル 執行役員 アプリケーションマーケティング本部長の藤本 寛氏

 概要説明を行なった同社の執行役員 アプリケーションマーケティング本部長の藤本 寛氏は、企業における資産がモノから人が持つ知識や情報へと移ってきている現状を紹介し、いわゆるホワイトカラーの生産性が低いという問題を指摘した。そして、「ナレッジ・ワーカーは従来、本来取り組むべき仕事のための“準備体操”に労働時間の80%を費やしている。ナレッジ・ワーカーの課題は“思考する時間をどれだけ作れるか”であり、これをBIによって支援していく」と語り、オラクルのBIへの取り組みの意義を明確にした。

松瀬 圭介氏
日本オラクル アプリケーションSC本部 シニアマネジャー 松瀬 圭介氏

 続いて製品説明を行なったアプリケーションSC本部 シニアマネジャーの松瀬 圭介氏は、Oracle Business Intelligence Applicationsの最大の特徴を「あらかじめ分析のための指標となるKPIを実装しており、業務アプリケーションや業務そのものに密接に結びついた分析アプリケーションである」ことを挙げた。

 これは、業務の成果を経営視点で判断する際に問題となる「何をもって成果を測定するのか」という点に対応するもの。標準的な分析であれば作り込みを行なう必要がなく、すぐに分析を実行できるという。

 また、シーベル時代の「アナリティカルCRM」からSCMやERPへも対応した「エンタープライズBI」へと拡張を遂げた点もポイントだとしている。

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