このページの本文へ

CPUを徹底的にグリス責め!ペルチェ冷却式水冷ヘッドがSwiftechから発売

2007年05月19日 23時55分更新

文● 北村

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ペルチェ素子を搭載した水冷ヘッド「MCW6500-T 775」がSwiftechから発売された。同製品は、ペルチェ素子でCPUを冷却し、ペルチェ素子自体の熱を水冷システムで冷却する仕組みになっている。

ペルチェ素子を搭載したSwiftech製のCPU用水冷ヘッド「MCW6500-T 775」

 ペルチェ素子を採用したこれまでの市販のCPUクーラーは、出力を抑えたり、温度による自動コントロールで結露を防いでいた。ところが本製品には、それらの結露防止機能が備わっておらず、ペルチェ素子の性能そのものを発揮できるようになっている。結露することを前提としたなんとも潔い製品だが、マザーボード側の結露対策が必要となるため、上級者向けのパーツであることに間違いない。
 対応ソケットはLGA 775で、本体サイズは78.7(W)×78.7(D)×27.1(H)mm。ペルチェ素子への電力は、4ピンペリフェラルコネクタから供給するが、最大消費電力が226.1Wとかなりのパワーを必要とするため、メーカーは1000W以上の電源か、補助電源の使用を推奨している。オーバークロッカーから熱い視線を浴びそうな本製品の価格は、オリオスペックで2万2800円となっている。

ドクロマークが描かれたデンジャラスなこのスプレーはアクリルラッカー(2780円)。マザーボードが結露しても水滴でショートしないように、マザーをこのラッカーでコーティングしてしまうのだ。なんとも大胆な発想である

それだけでなはい。次に行なうのは、写真の特殊なグリス(980円)でソケットにあるあらゆる穴を埋めて、結露の原因となる空気を排除すること。この場合、はみ出すぐらいに塗りたくるのが正解。“サーマルグリスは薄く塗ったほうがいい”という自作の定説を覆す豪快な手順に、筆者は思考停止気味……

デモ機

ガス冷並みに手間がかかるが、ここまでしてようやく製品の取り付けが行なえる。ちなみにオリオスペックでは、今回発売された「MCW6500-T 775」の前モデルを使用したデモ機を展示中だ

グリスまみれのソケット

グリスまみれのCPUソケットからCPUを救出してみた。ソケット周辺は隙間もないくらいにグリスで埋められている

CPU救出

救出したCPU。ショップによると、マスタードのようなこのグリスは端子に付着しても問題ないとのこと

【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中