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Forza Motorsport 2 特別連載 第3回

銀座の中心でエキゾーストノートが響き渡る!

『Forza2』プレス対抗トーナメントに挑戦してきたぞ

2007年05月18日 19時03分更新

文● 編集部 飯塚岳史

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テールトゥノーズのバトルに大盛り上がりの予選大会

予選大会は前述したように第1次予選と第2次予選を経て、決勝へと勝ち上がることになる。それぞれ4人で走行し、上位2位が次のラウンドへ進めるわけだ。が、ここでアスキー軍団にとってアクシデントが発生! 筆者は第1予選で伊藤氏と同じ組に、そしてアカザー氏は隣の組にエントリーされてしまい、たとえ第1予選で1位、2位抜けしても、第2予選でアスキーの3人が同じ組になってしまうという事態になってしまったのだ

組み合わせ

衝撃の組み合わせ。これは空気を読めっていう上からのチームオーダーですかね?

とはいえ、こうなったからにはたとえ同僚だとしても倒すしかない。やるかやられるかである。「週アス? ボコボコにしてやんよ」の精神である。


第1次予選 第1組はA-STATIONの奥原氏、OPTION2の太田氏、GameSpot Japanの鬼頭氏、ゲーマガの政綱氏の4人が対戦。ゲーマガの政綱氏がミスなく危なげない走りで59秒台前半の好タイムをコンスタントに叩き出して1位抜け。2位にはOPTION2の太田氏が勝ちあがった。

第2組はResponseの日高氏、ビデオオプション視聴者なら走り屋MCとしておなじみのJDM-OPTIONのボンバーやまもと氏、ファミ通Xbox 360の鈴木氏、ファミ通.comの古屋氏によって行なわれた。第2組は“Z33 Custom”を駆り、トークで会場を沸かせたボンバーやまもと氏と、ファミ通Xbox 360の鈴木氏が第2予選へと勝ちあがった。

第3組は電撃「マ)王の井上氏、週アスのアカザー氏、ゲーム情報サイトegの高坂氏という1人少ない3人で行なわれた。アカザー氏は車重769kgと今回の車の中でも際立って軽い“Lotus Exige”(ロータスエキシージ)に搭乗。ストレートでは井上氏のドライブする“Sparco ランエボ VIII”にぶち抜かれるも2位で終了し、電撃「マ)王の井上氏アカザー氏が第2次予選へと駒を進めた。

ついに予選で筑波を走る!

第4組は週アスの伊藤氏とITmedia +D Gamesの蛯原氏、Game Watchの中野氏、そして筆者という組み合わせ。伊藤氏はランボルギーニ ムルシエラゴ、筆者はスパルコ エボ8をチョイスして予選へと向かった。1周目は1コーナーの混乱を抜けて、筆者がトップで周回するも、2周目の1コーナーで伊藤氏のムルシエラゴにインをこじ開けられ、トップを許してしまった。その後は2位でレースを終えるか?と思いきや、中野氏の猛プッシュにより、激しい2位争いに。

第4組開始直後

開始直後のレース展開。トップを走る筆者を追う伊藤氏のムルシエラゴ

このつばせり合いは4周目のダンロップコーナーまで続き、「うわー、このままだとストレートのスリップ(ストリーム)で抜かれてしまう!」と考えていたのだが、第2ヘアピン直前で攻めすぎたのか、中野氏がオーバーランして勝負がついた。そんなわけで、第4組からは週アス伊藤氏筆者がアスキー軍団として勝ち進むことになった……いやホント、追われる者としてすっごくドキドキしました、というかアレだけで疲れました。

エボvsエボ

追うランエボと追われるランエボ。走行中は左下に他車との距離が表示されるので、どれくらい迫ってきているのかもだいたいわかる。距離が2桁になったらすぐ後ろにいるものだと思っていい

波乱ぶくみの第2予選

第2次予選はコースを変えて、Forzaオリジナルコースである“サンセット ペニンシュラ インフィールド”で行なわれた。このコースは道幅は広めなものの、R(曲率)のきついタイトなコースが多く、どちらかというとテクニカルなサーキットとなっている。

第2次予選では、第1次予選で勝ちあがった上位2名を4人に組み合わせた2組で行なう。前述したように第2組にアスキー3人が全員入ってしまい、最低でも誰かは決勝に上がれるものの、誰かは必ず落ちる計算になる。

アスキー三つ巴

「これからアスキーのみなさんには足の引っ張りあいをしていただきます」と言わんばかりの状態。レース前のインタビューでは全員がほかの2人のことを相手への“ミサイル”と認識していた

第1組は、OPTION2の太田氏、ゲーマガの政綱氏、JDM-OPTIONのボンバーやまもと氏、ファミ通Xbox 360の鈴木氏の4人で行なわれた。チューニングカーイベントでも活躍するボンバーやまもと氏の活躍が期待されたが、第1次予選に引き続いてソツなくドライブした政綱氏鈴木氏が決勝へと勝ち進んだ。

ボンバーやまもと

惜しくも第2予選で敗れてしまったボンバーやまもと氏。幾多のチューニングカーを見て、ドライブしてきた氏もしきりに「これは面白い!」と感嘆していたようだ

第2組は、電撃「マ)王の井上氏、週アスのアカザー氏、伊藤氏、そして筆者の4人。選んだ車も井上氏と筆者が“スパルコ エボ8”、アカザー氏と伊藤氏が“ムルシエラゴ”と、全員とも安定したAWD(4WD)車を選択した。

レース展開はというと、1周目、第1コーナーを抜け出したアカザー氏がそのまま1位を独走。2位以下の争いになったが、2周目に発生した多重クラッシュで伊藤氏が抜け出し、井上氏と筆者が追うもカーブで絡んでしまい遅れてしまう。そして4周目に筆者のエボが壁に激突してしまい、4位が確定してしまった。レースはそのままアカザー氏伊藤氏が決勝へと駒を進めた。

クラッシュ

「ウボァー!」とばかりにクラッシュした筆者のランエボ。あまりに激しかったのかリアバンパーも取れちゃってます

知らないコースはゲームで覚える(土屋氏)

舞台を鈴鹿サーキットに移し、いよいよ決勝が始まろうとしていたが、その前にゲストのプロレーサー4人によるエキシビジョンマッチが開催された。エキシビジョン前のトークセッションでは、土屋氏、織戸氏の2人から昨年のGTカーを利用したシミュレーターマシンについて語られた。

GTドライバー

エキシビジョンマッチ前のレーサー4人。左からスーパーGT GT500クラスで“ECLIPSE ADVAN SC430”をドライブする土屋武士氏、土屋氏のチームメイトで同じくスープラをドライブしている織戸学氏、GT500クラスで“BANDAI DUNLOP SC430”に乗る服部尚貴氏、GT300クラスで“ユンケルパワー タイサン ポルシェ”を駆る谷口信輝氏

土屋氏は「GTカーはその年が終わると廃車になってしまうんだけど、もったいないのでボディーを切って、中に大きい液晶テレビとコントローラーを設置しちゃいました」とのこと。研究用ではなく、遊びの部分が大きいという。

また土屋氏が「もともとゲームはあまりやらないんだけど、レースゲームで言えば、あまり走ったことがないコースはゲームで覚えられるのが便利」と言えば、織戸氏は「手に汗を握るようなゲームの感覚が好き。昔からゲームはよくやっている」と対抗。一方、服部氏も「ゲームは上手じゃない」と言いながらも「レースゲームは別!」と闘志を燃やせば、谷口氏は「自分はあまりゲームは上手くない。でも、Forza2はぶっちゃけて言うとすごいリアル。でも、負けたときに恥ずかしいからゲームがうまくない、ということにしておく」と控えめに主張した。しかし「ただ、負けず嫌いの根性だけは見せられる!」とレーサーとしての戦う姿勢も見せていた。

クラッシャー織戸が大暴れ!!

レース前

レース前の4人。各人とも本物のレーススーツを着用してのプレイとなった

気になるエキシビジョンレースは、運営側の手違いで織戸氏のポルシェがGTカーのものではなく、チューニングカーのものになってしまったことにより、2周目あたりで置いていかれる展開になってしまったが、「ウェイティング」と謎の言葉を残して第1コーナーを過ぎたあたりのグラベルに車を止めてしまった。

織戸氏

周りのドライバーの様子をうかがう織戸氏

スープラ

実際のレースではありえない正面衝突によりボンネットが浮き上がってしまった土屋氏のADVANスープラ

どうやら、ほかの3人の車を邪魔しようという魂胆だったらしいが、あえなく失敗。そこで、ラストラップで逆走を開始するという暴挙に出た! 130Rを抜けたあたりで1位を独走していた服部氏のフェラーリに正面衝突を試みるが、事前に察知されてやはり失敗! しかしそれならばとチームメイトであるはずの土屋氏のスープラに激突! その後谷口氏のランエボとも軽く絡みつつ、結局1位が服部氏、2位が谷口氏、3位が土屋氏、4位が織戸氏という結果になった。

「鈴鹿で逆走したのは初めて。逆走しても路面とかリアルに作ってあってびっくりした」と語る織戸氏。「ゲームですからぶつけてもお金が飛んでいかないのがいいですね。リアルではかなりすごいことになりますから」とゲームならではの楽しみも提案していたようだ。

織戸氏

レース後、服部氏のフェラーリに絡めなかったのがやや不満げ、だが楽しそうだった織戸氏

谷口氏は「ゲームだからと思っていたけど、話しかけられたら本当に困るくらい集中していた」とそのリアルさに驚嘆。全員とも口を揃えて「面白い」と好評なようだった。

谷口氏

「思わず真剣になってしまう」と語る谷口氏

決勝はランエボvsムルシエラゴ、勝負の行方は!?

本物のレーサーによる大興奮のエキシビジョンマッチも終了して、いよいよ決勝がスタート。ゲーマガの政綱氏とファミ通Xbox 360の鈴木氏がランエボ、週アス伊藤氏とアカザー氏がランボルギーニ ムルシエラゴと、コーナリングvsトップスピードといったやや極端な勝負となった。

決勝戦

決勝戦に臨む4人のトップドライバー

レースは序盤から伊藤氏ドライブのムルシエラゴがトップを独走し、危なげないレース運び。一方、2位を走るアカザー氏と政綱氏でバトルが繰り広げられ、「ランエボはコーナーが速いんですよ」と語る政綱氏が一瞬の隙を突いて、アカザー氏のムルシエラゴをパス。2分8秒台という決勝でのファステストラップを記録し、猛追するも一歩及ばず、伊藤氏にそのままチェッカーフラッグが振られた。鈴木氏は、序盤のミスが響いたのか4位で終わってしまった。

2位争い

2位を走るアカザー氏のムルシエラゴに迫る政綱氏のランエボ

ライン

スプーンカーブでのブレーキライン。コーナーに差し掛かった時にスピードが速いと、ラインが赤く表示されるので操作がしやすい

表彰台

決勝戦の結果は、1位が週アス伊藤氏、2位がゲーマガ政綱氏、3位が週アスアカザー氏、4位がファミ通Xbox360の鈴木氏となった

レースが終わって

本気で楽しんでしまった今回の取材。第2次予選で終わってしまったときの脱力感は計り知れないものがあったが、勝負は時の運。筆者は第1次予選の筑波ではトップタイムをレコードしていたのだが、第2次予選ではラップタイムが速ければ勝てる、というものではないことを教えてくれた勝負だった。特に真後ろに付かれたときの緊張感は非常に大きく、とてもスリリングで、そしてレースを楽しく思わせてくれる。いよいよ1週間後の24日には本ソフトが発売されるということで、次はXbox LIVE上で会いましょう! 私は誰の挑戦も受ける!(そもそも挑戦する側だが)

戦い終わって

残念ながら筆者だけ予選敗退となってしまったが、レースの楽しさは存分に味わえた!……本当は鈴鹿走りたかったナァ……

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