このページの本文へ

Photoshopカルトクイズ 君は解けるか?

節目を迎えた“Adobe Photoshop”の未来をデボラ・ウイットマン氏に聞く

2007年05月18日 18時00分更新

文● 千葉英寿

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

FlashとPhotoshopで
手軽にアニメーション制作が可能になる

CS3全体を見れば、ほかにも画期的な機能強化が行なわれている。ウィットマン氏は「なんと言っても、スマートフィルターがキラーフィーチャーですね」と語る。これはAdobe Photoshop Lightroomで実現しているものと同様のもので、非破壊編集ができるようになったことが特に大きなメリットとなる。では、この部分にLightroomのエンジンを流用するといった、技術的な共通点があるのだろうか? ウィットマン氏は、「Lightroomとは直接的な関係はありませんが、社内では違うチームが“いい技術”を開発すると、そのいいところを採用するということはよくあります。今回はそういう部分が反映されたのだと思います」としている。

インテルMac”にもネイティブで対応しており、Windows Vistaにも対応した。「パフォーマンスが改善され、起動やファイルも早く開けるようになりました。レンダリングも早くなりました」(ウィットマン氏)。これは、一度実際に起動するところを見れば、納得できるパフォーマンスを発揮していると言えるだろう。その理由をウィットマン氏は「起動が早くなったのは、起動時に最低限必要な機能だけを呼び出し、必要な機能については、起動後の作業中にそれぞれ起動させるやり方を採用したためです」としている。また、Camera Rawも最新のVer.4を採用しており、JPEGも扱えるようになった。また、64bit対応についてウィットマン氏は「最適化はしていませんが、 Vistaでも動作しているとおり、64bit対応を果たしています」としている。

そして、今回一斉にクリエティブ関連製品をリリースする目玉のひとつに、旧マクロメディア製品との高度な連携を果たすという部分がある。 Photoshop CS3については、特にFlashとの連携がある。ウィットマン氏は「FlashのファイルがPhotoshopとFlashの間で簡単にやり取りできるようになりました。レイヤーを保持したままやり取りができるので、PhotoshopとFlashがあれば手軽にアニメーション制作もできます。もちろんその部分を『Maya』のような(プロ向けの3D CGアニメーション)ツールの置き換えとすることはできませんが、“CS3 Extended”は3D CGツールとやり取りすることができます。3D CGデータを“CS3 Extended”で読み込んで、テクスチャーを上書きすることもできます」と語っている。“CS3 Extended”の登場は、2Dを中心に行っているクリエイターにとって、3Dの世界に目を向けるいい機会にもなるかもしれない。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン