有楽町・東京国際フォーラムで17日から開催中の“富士通フォーラム 2007”(18日まで)において、16日に発表されたばかりのウルトラモバイルPC“LIFEBOOK『FMV-U8240』”(関連記事)が展示されている。同社のモバイルパソコン“LOOX P”ユーザーの私としては要チェックの存在である。
詳細はこちらの記事をご覧いただきたいが、『FMV-U8240』は企業向けモバイルパソコンで、幅171×奥行き133×高さ32(最薄部26.5)mmというサイズながら、OSにWindows Vista BusinessもしくはWindows XP Professionalを搭載できるWindowsマシンである。重量も約580gと非常に軽いのが特徴だ。価格はカスタムメイドによる構成で異なるが、XP搭載モデルの最小構成で14万4000円から、Vista搭載モデルは16万4000円からとなっている。XP搭載モデルは6月中旬から、Vista搭載モデルは7月上旬から出荷開始となる。
ディスプレーには1024×600ドットのタッチパネル(抵抗膜式)を採用。パネルサイズは5.6インチ。無線LANはIEEE 802.11a/b/gを搭載し、有線LANに接続したい場合は付属の変換ケーブルを拡張ポートに接続することで利用できる。なお、変換ケーブルにはアナログRGBの出力端子もついており、外部のディスプレーに画面を表示させることも可能だ(最大1280×1024ドット)。
CPUにはインテル A110-800MHzを搭載し、メモリーは512MBまたは1GB、HDDは1.8インチの20GBまたは40GBのものを搭載できる。外部メディアとしてはコンパクトフラッシュ(Type Ⅰ/Ⅱ)とSDメモリーカードが利用できる。
バッテリー駆動時間は標準で4時間、大容量バッテリーで8時間となっている。そのほか、アナログRGB出力、有線LAN、USB 2.0×4ポートを搭載するポートリプリケータがオプションで用意されている(1万2000円)。
即注文しそうになるも、ちょっと考える
個人的な印象となるが、この小ささでWindowsが動いている点と、派手に光るキーボードライト、ディスプレーが回転してタブレット型に変形するギミックに魅せられ、うっかり注文してしまいそうな衝動に駆られた(すでに同社の直販サイト“ウェブマート”では注文を受け付けている)。
だが、冷静に考えると、パソコンとして本気で使うのあれば、私の所有するLOOX P70Sのキーボード(キーピッチ約16mm)と画面解像度(1024×600ドット)が使い勝手的に限界の小ささである。画面解像度は同じなので良しとしても、キーボード(FMV-U8240のキーピッチ14mm)はバリバリ打ち込めるものではない気がする。となると、外出先などでのメールチェックとか、ウェブのブラウズが主な用途になりそう。特に社内向けウェブページをVPN経由で見るとかには便利そうだが、LOOX Pを所有している今の私の場合、そのためだけに14万円を出すのはやや気が引ける。ということで、今は注文するかどうかを真剣に悩んでいる状態だ。
あと、今回触ったのはXP搭載機のみで、操作した感じは早くもなく、遅くもない、といった感じだった。これにVistaを搭載して果たして快適に動かせるのか、というのは若干気になる。少なくとも私がVistaモデルを購入するのなら、事前に触って感触を確かめてからにするだろうなぁ、と思った。