新しいコミュニケーションツールとしてのTwitter
Twitter Nightでは、ゲストとして、公開されているAPIを利用して、Twitterを便利に使うツールを開発しているプログラマーも招かれた。
携帯電話でTwitterを使えるようにする『Mova Twitter』を開発したえふしんさんは「いつでもどこでも“今”を共有できるようにMova Twitterを作った」という。
「自分が欲しいものを開発し、使ってくれる人が『こんな機能』が欲しかったと言ってくれるのが大きなモチベーションになる」
また、同じくゲスト出演したどりきんさんは、Twitter上にたまっていく膨大なログメッセージが埋もれないように、ユーザーネームなどで検索をかけることができる閲覧ビューア『TwitterPod』を開発した。TwitterPodを使えば、“自分が呼びかけられた発言”だけを探すといったことが容易に行なえる。
「ログメッセージには結構貴重なものが多い」
と感じたことが、このツールが生まれたきっかけだという。
こういった熱心なTwitterユーザーから、新しい便利ツールが生まれてくることで、Twitterはますます楽しいものになる。ユーザーの感想や要望を受けて、誰かがよりよいツールを生み出すという良い循環が、Twitterの世界に生まれているのだ。
Twitterは分単位に更新される日記
神田氏はTwitterの特徴を「mixiが日記なら、Twitterは“分記”とでも言ってもいいほど、“いま”に焦点をあてている」と表現する。Mova TwitterのようにTwitterの特性を活かしつつ、日本人にマッチしたサービスが増えれば、ますます多くのユーザーがTwitterに参加するはずだ。
最後に、Twitter Nightに参加したユーザーからこんなエピソードを聞いた。
ある日、「ビール飲みたい」とTwitterにメッセージに書いたところ、そこから「同感」という声が集まった。数時間後には、10数名のTwitterユーザーによる飲み会が新宿で開催されていたという。Twitterを使えば、誰かの“いま”に共感する人を簡単に束ねることができるのである。
「いま何してる?」(What are you douing?)を他人と手軽に共有するTwitter。こういった新しいコミュニケーションのあり方が今後増えていくことを十分に予感させるイベントであった。