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おとなの社会科見学 Web版 第3回

なにをやってもマイルが貯まる! ポイントサービス新時代

2007年05月23日 00時00分更新

文● 山崎マキコ

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月刊アスキー 2007年5月号連動記事

ブラジャーを買って飛行機に乗る


 皆様こんにちは。今月の「おとなの社会科見学」Web版でございます。今月は「ポイント交換ネットワーク運営」なる事業を行っている、ジー・プラン株式会社へとお邪魔してきましたよ。で、印象に残った部分をふたつだけ話すとすると、まず、

 「なるほど、こういうビジネスもアリだよね。   だれが考え付いたか知らないが、
  頭の良い人もいたもんだ」

 ってこと、そして、

 「ブラジャー買って、
  マイルを貯めることもできるのか!」

 であります。

 そう、ホントにね、ブラジャーを買ってもANAのマイルに交換できるんですよ。たとえばカタログ通販のニッセン。Gポイントの会員に立ったうえで、Gポイントサイト経由でココの商品を購入すると、ジー・プランが発行している「Gポイント」ってもんを獲得できて、その獲得したGポイントを、今度はANAのマイルに交換したりとか、三井住友VISAカードのポイントに交換したりとか、あるいはイーバンク銀行で現金に換えたりとかできちゃう。

 なんでわたしがさっきからブラジャーを連呼してるか、というのはあとでバラすとして、軽くGポイントの仕組みを説明すると――。ジー・プランと契約している各企業のポイントがありますよね。そのポイントを設定レートに沿ってGポイントに変換することができちゃう。仮にA社の10Aポイントを10Gポイントに変換したとします。すると今度はその10GポイントをB社の20Bポイントに再度変換できるサービスというわけ。

 なんでも最近は顧客の囲い込みを目的にポイントサービスをやってる会社も少なくないらしいんだけど、ポイントが使える分まで貯まらないうちに有効期限がきてしまったりして、顧客のモチベーションがいまひとつ上がらなかったりする一方で、ポイントを発行する企業の側としては、魅力的なポイント交換品を揃えようとしても顧客の要望とうまく合致しなかったり、在庫を抱えるリスクがあったり、要は案外うまくいかないもんらしい。だったら各企業のポイントを統合して、たとえばマイルなんかに変換できるようなシステムを作れば、顧客のモチベーションが上がるだろう。だったらその交換の仕組みを作りましょうというのがジー・プランのビジネスなのだった。ちなみに金銭的にどうやってこのビジネスが成り立っているかという話については、本誌のほうをご覧くださいませ。

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