月刊アスキー 2007年5月号連動記事
ブラジャーを買って飛行機に乗る
皆様こんにちは。今月の「おとなの社会科見学」Web版でございます。今月は「ポイント交換ネットワーク運営」なる事業を行っている、ジー・プラン株式会社へとお邪魔してきましたよ。で、印象に残った部分をふたつだけ話すとすると、まず、
「なるほど、こういうビジネスもアリだよね。
だれが考え付いたか知らないが、
頭の良い人もいたもんだ」
ってこと、そして、
「ブラジャー買って、
マイルを貯めることもできるのか!」
であります。
そう、ホントにね、ブラジャーを買ってもANAのマイルに交換できるんですよ。たとえばカタログ通販のニッセン。Gポイントの会員に立ったうえで、Gポイントサイト経由でココの商品を購入すると、ジー・プランが発行している「Gポイント」ってもんを獲得できて、その獲得したGポイントを、今度はANAのマイルに交換したりとか、三井住友VISAカードのポイントに交換したりとか、あるいはイーバンク銀行で現金に換えたりとかできちゃう。
なんでわたしがさっきからブラジャーを連呼してるか、というのはあとでバラすとして、軽くGポイントの仕組みを説明すると――。ジー・プランと契約している各企業のポイントがありますよね。そのポイントを設定レートに沿ってGポイントに変換することができちゃう。仮にA社の10Aポイントを10Gポイントに変換したとします。すると今度はその10GポイントをB社の20Bポイントに再度変換できるサービスというわけ。
なんでも最近は顧客の囲い込みを目的にポイントサービスをやってる会社も少なくないらしいんだけど、ポイントが使える分まで貯まらないうちに有効期限がきてしまったりして、顧客のモチベーションがいまひとつ上がらなかったりする一方で、ポイントを発行する企業の側としては、魅力的なポイント交換品を揃えようとしても顧客の要望とうまく合致しなかったり、在庫を抱えるリスクがあったり、要は案外うまくいかないもんらしい。だったら各企業のポイントを統合して、たとえばマイルなんかに変換できるようなシステムを作れば、顧客のモチベーションが上がるだろう。だったらその交換の仕組みを作りましょうというのがジー・プランのビジネスなのだった。ちなみに金銭的にどうやってこのビジネスが成り立っているかという話については、本誌のほうをご覧くださいませ。
この連載の記事
-
第13回
デジタル
高級施設専門の宿泊予約サイト「一休.com」が伸びるワケ -
第12回
デジタル
シストレFXグランプリの収録現場に潜入してきた -
第11回
デジタル
萌えアニメで町おこし!? 埼玉県鷲宮町の取り組みを見てきた -
第10回
デジタル
父の日に人間ドックを贈ろう! -
第9回
デジタル
アキバをプロデュース! 再開発プロジェクトの仕掛け人に迫る -
第8回
デジタル
エールで大手酒造に挑む~ビール工房ヤッホー・ブルーイングの戦略に迫る -
第7回
デジタル
インターネットで選挙は変わるか? 神田敏晶さん流選挙活動を追ってみた -
第6回
デジタル
セレクトショップの集合体「ZOZOTOWN」に、伸びるECサイトのカギをみた -
第5回
デジタル
インターネットの風評被害調査サービスってどんな感じ? -
第4回
デジタル
セカンドライフ講座に人が集まる理由を見てきた - この連載の一覧へ