このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第2回

シンクロナイズド・キャッツ――猫の群像

2007年05月15日 00時00分更新

文● 荻窪圭 (猫写真家)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

屋外ではフラッシュが有効なことも


 次はシンクロ野良猫を2枚。公園の椅子やテーブルにのっかって仲良く毛づくろいする姿だが、音楽が聞こえてきそうなくらいのシンクロっぷり。

 足を上げてる写真は、実はフラッシュを使ってる。木がうっそうと茂ってて、昼間なのに暗かったから。背景は明るいのに猫は暗い。そうなると写真として地味になっちゃうし、シャッタースピードが遅くなって被写体ぶれしちゃう。そんなときはフラッシュをたいちゃう。昼間のフラッシュはけっこう有効なのだ。

なめシンクロ

毛繕いを始めた2匹の動きが妙にシンクロしてるのに気付き、しゃがんで低い位置から撮影。やはり猫を撮るときはローアングルが基本(ニコン『COOLPIX 8400』 2004年10月31日撮影)

もういっちょなめシンクロ

仲良く並んだ毛繕い猫の動きがちょうどシンクロした瞬間を撮影。日差しがいい具合に当たってくれた (コニカミノルタ『DiMAGE Z2』 2004年4月16日撮影)



いつかはお目にかかりたい4匹シンクロ


 最後はおまけで4匹シンクロ。さすがに4匹が横一列に、縦一列に並ぶことは少ないのでこんなときはすかさず、一列感が出るような角度から撮るべし。

落ち葉で縦シンクロ

ある秋の日、いつもの公園に猫を愛でに行く。おやつをあげたり撫でたり写真を撮ったりして帰ろうと思ったら、なんと4匹がきれいに並んでいるではないか。これは撮らなきゃ、と撮影。一番遠くにいる猫は人を見ると逃げ出すことがわかってたので、慎重に。でもこのカットを撮った瞬間、そそくさと逃げていったのでありました (ニコン『D100』 2004年11月29日撮影)

ベンチで横シンクロ

雪の翌日、いつもの公園に猫を愛でに行く。最初の1匹がベンチに座ったと思ったら、2匹目3匹目と現れて、最後にはきれいに並んだのでした。たぶん中央の2匹が兄弟、両端の2匹も兄弟 (コダック『V570』 2006年1月24日撮影)


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味は猫と自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かに猫動画ポッドキャストも更新中。


*次回は5月22日掲載予定

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン