ソニー(株)は14日、コンパクト機では最大の約1210万画素CCDを搭載するコンパクトデジタルカメラ“サイバーショット”『DSC-W200』を発表した。価格はオープンプライスで、予想実売価格は5万円前後。発売日は6月1日の予定。
DSC-W200は、2月に発表されたサイバーショット『DSC-W80』(関連記事)の上位モデルと言える製品で、コンパクトデジタルカメラのボディーに、有効画素数約1210万画素のCCD撮像素子を搭載する。画素数を高画質の目安として重視するユーザーに訴求する製品と位置づけられる。
高画素化にともない、ISO感度もさらに強化されている。通常では、最高感度はISO 3200相当までだが、記録画素数を300万画素程度に落として高感度化を実現する“EX高感度モード”を搭載。EX高感度モード時はISO 6400相当での高感度撮影を可能としている。光学式手ぶれ補正機能も備える。
光学ズームは3倍までだが、最大約18倍のデジタルズームを行なう“スマートズーム”機能も備える。スマートズーム時は、1210万画素CCDをフルに使って撮影した画像から撮影サイズ分の画像を切り出すことで、記録画素数は減少するが画質劣化のないズームを実現するとしている。
画像処理エンジンには、W80と同じ“BIONZ”(ビヨンズ)を内蔵。高速な顔検出機能(顔キメ)や、1080iのフルHD解像度で大画面テレビの画面に写真を出力するフルHD静止画出力機能、音楽付きスライドショーをテレビに出力する“音フォト”機能などを搭載する。
ボディーデザインもW80を踏襲しており、現在の設定が分かりやすいモードダイヤルや、コンパクト機では省略されることも多い光学式ビューファインダーも備える。液晶ディスプレーは2.5インチサイズ約11万5000画素を搭載する。サイズは奥行き方向が5mm弱大きくなっており、幅91.0×奥行き27.3×高さ58.5mm。重量は約173g(撮影時)。
対応する記録メディアはメモリースティック Duo。本体内にも約31MBの撮影用メモリーを内蔵する。バッテリー(NP-BG1)での撮影枚数は約300枚(CIPA規格)。
- 撮像素子 有効画素数
- 1/1.7型 約1210万画素
- レンズ
- カール ツァイス“バリオ・テッサー”(F値 F2.8-5.5、焦点距離 f=7.6~22.8mm/35mmフィルムカメラ換算時35~105mm相当)
- ズーム機能
- 光学 3倍
- 液晶パネル
- 2.5インチ/約11万5000画素
- バッテリー撮影枚数
- 約300枚(CIPA規格)
- サイズ/重量(撮影時)
- 幅91.0×奥行き27.3×高さ58.5mm/約173g
また、本体と同時に以下の専用オプションレンズも発売された。専用アダプターと組み合わせて装着することで、より広角・望遠の撮影が可能となる。本体と同時に発売の予定。
- ワイドコンバージョンレンズ『VCL-DH0737』
- 装着時はワイド端で25mm相当(35mm判換算。通常は35mm)の撮影が可能。倍率0.7倍。レンズは3群3枚。価格は1万2600円。
- テレコンバージョンレンズ『VCL-DH2637』
- 装着時は倍率2.6倍、テレ端で273mm相当(35mm判換算。通常は105mm)の撮影が可能。レンズは3群5枚。価格は1万3650円。
- アダプターリング『VAD-WD』
- 上記のコンバージョンレンズをW200に装着するためのアダプター。価格は3150円。
