マイクロソフト(株)は9日、Xbox 360で利用できる機能を追加・強化する“春のアップデート”を提供開始したと発表した。今回のアップデートでは、本体起動後に表示される“ダッシュボード”画面にオンラインコンテンツを閲覧できる“マーケットプレース”がタブとして独立表示されるようになったほか、“Windows Liveメッセンジャー”で登録された友人とのメッセージのやり取りができるようになっている。
主な追加機能の内容は以下の通り。
- Windows Live メッセンジャーへの対応
- ゲームのプレイ中やDVDの視聴中でも、Liveメッセンジャーのユーザーとのメッセージのやり取りができるようになった。また、Xbox LIVEのフレンドリストとLiveメッセンジャーの友人リストをまとめて表示できるようになった
- 電源を切ってもダウンロードを継続
- コンテンツのダウンロード中に電源ボタンを押しても、低消費電力で動作できるようになり、ダウンロード完了まで動作させることができる
- ディスクトレイに入っているゲームを表示
- ゲームディスクが360のドライブに入っている状態で、そのゲームのタイトルと実績、ゲーマースコアをダッシュボードに表示できるようになった(初代Xboxのゲームが入っている場合は、ゲームタイトルのみを表示)
- パソコンに保存されている保護されたコンテンツを再生可能
- パソコンのハードディスク内に保存されている“Windows Media DRM”で保護されたコンテンツを360上でストリーミング再生できるようになった。
既存の機能で強化されたものは以下の通り。
- Xbox LIVE マーケットプレース画面の追加
- 起動時に表示されるダッシュボードの一番左のタブに“マーケットプレース”タブを追加
- Xbox LIVEアーケードの機能強化
- フレンドが遊んでいるLIVE アーケードゲームのランキングや実績の獲得状況の比較が簡単にできるようになった
- コンテンツダウンロード時に空き容量を確保可能に
- マーケットプレースからコンテンツをダウンロードする際に空き容量が不足していた場合、コンテンツをその場で整理できるようになった
- LIVE アーケードゲームの無料お試し版をすべてダウンロード可能に
- 従来は新着リリースのゲームのみ適用できた、“無料お試し版をすべてダウンロード”オプションを、これまでリリースしたすべてのアーケードに適用できるようになった
- ゲームに参加できるプレイヤーの表示
- フレンドリスト表示にて、フレンドが遊んでいるゲームに参加可能かどうかを示すアイコンが追加された
- ビデオ再生機能の強化
- “早送りスキップ”“巻き戻しスキップ”がそれぞれ次のチャプター、前のチャプターへ飛ぶように変更された
- ビデオ再生中にどの部分を再生中かを示すバーを表示
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ビデオ再生時に設定できる縦横比を追加。“自動”“レターボックス”“全画面表示”“引き伸ばし”“実際の縦横比”の5つから選択できる
途中まで再生したすべてのビデオの再生位置と縦横比を記録し、次回再生時にそのままの状態で再生できる - 再生可能なビデオフォーマットの追加
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H.264に対応:最大15Mbps、ベースライン プロファイル、メイン プロファイル、ハイ プロファイル(level 4.1まで)/2チャンネル AAC LC
MPEG-4 Part 2 ビデオに対応:最大8Mbps、シングルプロファイル(2チャンネル AAC LC) - ビデオコンテンツのフォルダー表示
- 360に接続されたすべてのデバイス内のビデオコンテンツのフォルダー表示に対応した
- スクリーンセーバーの無効化
- スライドショー閲覧時はスクリーンセーバーが有効にならないように変更
- “保護者による設定”機能の拡張
- ビデオチャットおよびボイスチャットに関して、個別のペアレント設定ができるようになった
そのほか、編集部で確認したところ、VGA HDケーブルで接続している際に“本体の設定→画面”内にて、“濃淡レベル”という項目の追加を確認した。“標準”“中間”“最大”の3レベルが用意されており、利用しているディスプレーの特性に合わせて、最適なレベルに設定できる。