HP MOBILITY SUMMIT 2007レポート 第1回
HP MOBILITY SUMMIT 2007
デュアルヒンジに中国美人、HPモバイルの現在を上海で実感
2007年05月10日 10時23分更新
米ヒューレット・パッカード社主催のプライベートショー“HP 2007 MOBILITY SUMMIT”が、中国の上海で9日に開幕した。MOBILITY SUMMITは、同社が数ヵ月以内にワールドワイドで展開するモバイル関連製品を一同に集めて公開するイベント。全世界から集まった約300名のプレス関係者が参加している。
昨年までは、米国のサンフランシスコで開催されていたが、今年は急成長を遂げる中国に場所を移した。会期は10日までで、ASCII.jpでは、基調講演の模様や同社幹部へのインタビューなどの記事を順次掲載していく予定だ。
エンスー向け、デスクトップ代替ノート
“Dragon”など13機種を順次リリース
初日となった9日は、同社幹部による基調講演が行なわれ、その席上で、今年夏に米国で出荷される予定のハイエンドノートパソコン『HP Pavilion HDX2000』が公開された。20.1インチ(1680×1050ドット)の大画面液晶ディスプレーを角度の微調整が可能な2重ヒンジで支える、個性的な外観が特徴で、曲面を多用した光沢仕上げの本体デザインは“the Dragon”と名付けられている。
本体には、テレビチューナーに加え、HD DVD-ROMドライブなどを搭載。左右2チャンネル(合計4個)のスピーカーとサブウーファー(いずれも米ALTEC LANSING製)を内蔵するなど、音質にもこだわっており、ハイビジョン動画の再生や3Dゲームなどをハイクオリティーに楽しみたいエンスージアシスト(熱狂的なマニア層)を対象にしたデスクトップ代替ノートになっている。
CPUはCore 2 Duo T7700-2.4GHzで、新Centrino Duoプラットフォームを採用。無線LANはIEEE 802.11a/gに加え、11n(ドラフト版)にも対応する。標準で4GBのDDR2メモリーや200GB×2のハードディスク、ATI Mobility Radeon HD 2600 XT(256MBのDDR3メモリー内蔵)、64bit版のWindows Vista Ultimateなどを搭載。“Media Center”を操作するためのリモコンはキーボード脇のスペースに収納することが可能だ。
本体サイズは幅340×奥行き475×高さ58.4mmで、重量は約7kg。価格は上記構成で2999ドル(約36万円)程度からになるという。
スマートフォンやタブレットPCの展示も
米HPでは同イベント内で、HDX2000以外にもコンシューマー向け製品5機種、ビジネス向け製品7機種のリリースを行なっている。これらの製品を日本国内で販売するかどうかに関しては「いまのところ検討中である」という。