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ソフトバンクモバイルが好調で3GとPDCが逆転

TCA、2007年4月末の携帯電話契約数を発表

2007年05月09日 17時39分更新

文● 永島和夫

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(社)電気通信事業者協会(TCA)は9日、4月末の携帯電話機・PHSの契約数を発表した。4月は各グループとも加入数を伸ばし、携帯電話全体では47万8900件増の9719万6800件となった。ただし、3月度に比べると全体の増加数は半分ほどに落ち込んでいる。

純増契約数をグループ別に見ると、auとツーカーを合わせたKDDI(株)グループが24万9400件増、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモグループは6万5800件増、ソフトバンクモバイル(株)が16万3600件増となった。4月は3月にくらべて全体の純増数は半減しているが、ソフトバンクモバイルだけが前月の12万7600件増から増加の伸びを加速させている(関連記事)。

事業者別にみると、NTTドコモは北海道で純減となるなどして増加数が一気に減少、4月末の“FOMA 904i”シリーズ発表(関連記事)による買い控えもわずかに影響したと考えられる。また、NTTドコモとauは3月に比べると一般店頭での値引き競争が控えめだったこともあり、割賦販売が主で価格変動のないソフトバンクモバイルに人気がシフトし、さらに低コストな“ホワイトプラン”の一般層への浸透もソフトバンクの増加を助けていると言える。

システム別にみると、NTTドコモグループのW-CDMA(FOMA)が90万1600件増の3643万1100件、auの第3世代方式となるCDMA2000 1X(CDMA 1XおよびCDMA 1X WIN)は、37万9800件増の2709万9400件、ソフトバンクは、W-CDMA方式が56万100件増の822万200件となり、PDC方式の785万1900件を超えて第3世代の契約数が逆転している。

PHSについては(株)ウィルコムグループが6万2600件増の累計458万9700件と伸ばし、全体で500万件を超えた。今年秋にサービス終了を予定しているNTTドコモグループは、2万2600件減の43万500件となった。

携帯電話の事業者別契約数(2007年4月末)

全事業者合計
9719万6800件(47万8900件増)
NTTドコモグループ
5268万6900件(6万5800件増)
auグループ
2768万500件(36万3700件増)
ツーカー
75万7300件(11万4300件減)
KDDIグループ合計
2843万7800件(24万9400件増)
ソフトバンクモバイル
1607万2100件(16万3600件増)

システム別

W-CDMA/NTTドコモグループ
3643万1100件(90万1600件増)
W-CDMA/ソフトバンクモバイル
822万200件(56万100件増)
CDMA2000 1X/au
2709万9400件(37万9800件増)


PDC合計
2486万5000件(134万6500件減)
PDC/NTTドコモグループ
1625万5800件(83万5800件減)
PDC/ソフトバンクモバイル
785万1900件(39万6500件減)
PDC/ツーカーグループ
75万7300件(11万4300件減)
cdmaOne
58万1100件(1万6100件減)

PHSの事業者別契約数(2007年4月末)

全事業者合計
502万200件(4万件増)
ウィルコムグループ
458万9700件(6万2600件増)
NTTドコモグループ
43万500件(2万2600件減)

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