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よろしくパソドック 第1回

【よろしくパソドック Vol.1】

コンデンサが妊娠!? 魔法がくれたハンダごて!!

2007年05月03日 21時30分更新

文● 藤山 哲人

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パソコンからマザーボードを取り出す

 すべての準備が整ったら、あとは1日で作業を終えてしまおう。交換するコンデンサの数にもよるが、パソコンのふたを開けてから、再び電源を入れるまで4時間もあれば修理できるだろう。
 まずはパソコン内部からマザーボードを取り出す。次の順番でコネクタなどを外していくといいだろう。

1、パソコンに接続されているケーブル類を引き抜く
 キーボードやマウス、電源にUSBなどすべてのケーブルを外す。

2、拡張カード類を取り外す
 できればどのPCIスロットに、どのカードを差し込んでいたかをメモしておくといいだろう。ごく稀だが、別のスロットに差し込んでしまうと、リソース競合などが発生してカードが使えなくなる場合がある。

3、ビデオカードの取り外し
 3Dゲームなどをやりまくっているマニアは、ビデオカードを取っ換えひっ換えしてるから無縁だが、AGPスロットにはロックがあるので注意する。ロックを解除せずに無理やり引き抜かないように注意すること。

AGPボードのロック解除

AGPのロックを忘れがち。無理矢理取り出そうとすると、マザー自体が壊れてしまう可能性も!

4、IDEやFDDケーブルを引っこ抜く
 マザーボード上に接続されている、IDEやFDDのフラットケーブルを引っこ抜く。IDEのケーブルは、どのコネクタにどれが接続されていたかをメモし忘れないように。差し間違えるとドライブ名などが変わってしまう。

5、オーディオケーブルをなどを引っこ抜く
 DVDドライブなどから、マザーボードに接続されており音声ケーブルを引き抜く。パワースイッチやHDDのアクセスランプなどのケーブルは最後だ。

6、電源ケーブルを引き抜く
 モノによっては、非常に硬い。コネクタにはツメが付いているので、つまみを摘んでロックを解除してから引き抜く。

電源コネクタ

電源コネクタは2つある場合も。このタイミングでマザーボードにつなげているファンのコネクタも外す

コネクタのロック機構

電源コネクタは、クランプでロックされている。しかも硬い。マザボをぶっ壊さない程度に力を込めて抜こう!

ATX電源コネクタ

通常のATX電源コネクタも硬い……。ロックを解除したら、左右傾け少しずつ引き抜いていく

7、パワースイッチなどのコネクタをメモしながら引き抜く
 非常に小さくてわかりにくいが、どのコネクタに何のコネクタの何色が差さっていたかをメモしながら、引き抜いていく。HDDアクセスランプやパワーランプなどは、コネクタを接続する向きを間違えるとランプが付かなくなる。

パワースイッチ類のコネクタを外す

パワースイッチ類のコネクタも抜く。HDDアクセスランプとパワーランプのLEDは、極性(向き)があるので必ずメモすること

8、場合によっては、HDDなどを取り外す
 たいていはHDDなどを取り外さなくてもいいが、マザーボードを取り出すのにHDDなどが引っかかりそうな場合は、ドライブも外しておこう。

9、マザーボードのネジを外す
 ここまでの作業で、電源ユニットにたまっていた電気はすべてなくなっているはずだが、取り外したネジをマザーボード上に落として回路がショートしないように、慎重に外すこと。これには、磁化したドライバが最適だ。

マグネットラッチでドライバを磁化

オーディオラックなどで見かける、マグネットラッチを使えばすぐにドライバを磁化できる

(次ページへ続く)

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