アキバ・キーマンインタビュー 第11回
【アキバ・キーマンインタビューNo.11】
隠れ名物「りんごのコロッケ」の店“肉の鈴鹿”で、女将・房子さんのあたたかさに触れる!
2007年05月03日 22時00分更新
コロッケはオシャレ?!
(お客さんが来る)いらっしゃいませ~。
【お客さん】 りんごのコロッケを5個と別に3個、全部で8個ください。
【房子さん】 はい。少々お待ちください。
――秋葉原にはよく来られるのですか?
【お客さん】 いいえ。テレビで見ておいしそうだったから、神田に来たついでに秋葉原へ寄ってみました。子供へのおみやげです。
【房子さん】 わざわざありがとうございます。ぜひまたいらしてください。
【房子さん】 テレビや雑誌で紹介されてから、遠くから来てくださる方が増えましたね。
――普段あまり来ない人が、秋葉原に来るきっかけになっているのですね。
【房子さん】 うれしい限りです。
――どういった方がよく買いに来られますか?
【房子さん】 主婦とか会社の方とか、まとめて買うのは女性の方が多いですね。1人歩きの人は1つ、2つとか。情報サイトや駅前で配っているフリーペーパーに載っているから、最近は若い方が増えました。メイドさんも来たりしますよ。メイドさんがりんごのコロッケを見て「わぁオシャレ~」なんて言っていて、「コロッケがオシャレかいな~」って笑っちゃったんですけどね。
――そういえば、来る方に声をかけていましたね。
【房子さん】 今来たのは初めての方なんでね。結構わかるんです。一度いらっしゃった方は「美味しかったからまた来ました」と向こうから声をかけてくれるんですよ。やっぱり会話って楽しいわよね。それが元気の源です!(お店の前のガードのところに座って食べているお客さんを見て)みなさんが店先で食べて宣伝してくださるから本当にありがたいです。
おいしさの秘密は男爵いもと豚肉!
――ところで、りんごのコロッケの中にはどれくらいのりんごが入っているのですか?
【房子さん】 初めは消費税にかけて5%だったけど、だんだん売れるにつれて思い入れが強くなって。今は8%。実は試作段階でりんごを丸ごと入れたこともあってね。でも、じゃがいもの味を生かすためにごく少量に抑えたの。それまであったコロッケにりんごだけを加えたのね。ぜひ、揚げたてを召し上がってくださいね。約4分お待ちください。
――あっ!キレイなきつね色ですね。
【房子さん】 きれいでしょ?175度という温度にこだわって揚げているから。ゆっく~りとね、そうするとりんごにも熱が通って。表皮サクサクで中はジューシーっていうのが基本よ。さぁこのままどうぞ。
――おぉ。衣がサクサク! じゃがいもとりんごがちょうどいいあんばいですね。
【房子さん】 そう。りんごの甘さにホッとする感じでしょ。
――アツアツのじゃがいもと豚肉の旨み、りんごの酸味が溶け合って美味しいです!! じゃがいもの味がとてもしっかりとしていますね~。
【房子さん】 男爵いもにこだわっているのよ。5月いっぱいくらいまでは北海道の「今金男爵」を使って、夏場は九州と静岡のいもを使うの。お肉は健康にもいい茨城県産「ローズポーク」ね。
――いつも揚げたてを提供しているのですか?
――確かにソースはいらないくらい素材の味が楽しめますね。オススメの時間帯はありますか?
【房子さん】 お昼過ぎから夕方の間の時間帯がスムーズに購入できます。夕方は近所の方から惣菜の予約が殺到するので、来る前に予約を入れてもらえるとありがたいです。じゃぁ今度はちょっとメンチカツ食べてみて。
――ジューシーですね!!
【房子さん】 近所の人にはメンチカツやとんかつが人気ですよ。あと秘伝の焼き豚。
――秘伝の焼き豚が気になりますね~。(次ページへ続く)
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