MSIから水冷/オーバークロック仕様となる“GeForce 8800 GTX”搭載PCI Express x16対応ビデオカード「NX8800GTX-T2D768E-HD-OC」が発売となった。販売価格が約10万円というモンスタービデオカードの第2弾となる。
「NX8800GTX-T2D768E-HD-OC」は、今月発売されたASUSTeK「EN8800GTX AquaTank/HTDP/768M」に続く“GeForce 8800 GTX”搭載の水冷/オーバークロック仕様、第2弾となる製品。ただし、対となる水冷ユニットへのアプローチはだいぶ異なっており、この製品では、ラジエーター部分をPCケースのリヤ排気ファン取り付け部分へ装着する仕組みを採用する。ASUSTeK「EN8800GTX AquaTank/HTDP/768M」では、カード本体と水冷ユニット部、合わせて4本の拡張スロットを消費するというものだったが、今回のMSI製では水冷用に拡張スロットを消費しなくて済む。なおラジエーターに装着される120mm角ファンはノイズレベル25.8dBで、取り付け部分は8/9/12cmサイズに対応している。
また、冒頭でも触れたように、同製品はオーバークロック仕様となるのもウリ。コアは575MHz→610MHz、メモリは1800MHz→2000MHzへと、それぞれオーバークロックされており、大型ヒートシンクとGPUヘッド/ポンプを装着したカード本体はファンレスとなる。その他、インターフェイスはDual DVI/TV-OUT(HDTV出力対応)、搭載メモリはDDR3 768MB。価格はアーク(明日入荷)とT-ZONE.PC DIY SHOPで9万9800円となるほか高速電脳でも明日入荷予定となっている。
ちなみにASUSTeK「EN8800GTX AquaTank/HTDP/768M」では「SLI用のコネクタも備えるが、合わせて4スロットを消費する同製品でのSLI構築はかなり困難」とお伝えしたが、今回の製品も拡張スロットは消費しないものの、PCケースのリヤ部分はラジエーターで占拠されることとなるため、2枚挿しはかなり厳しい状況。そこで考えたのがASUSTeK「EN8800GTX AquaTank/HTDP/768M」と、この製品を使ってのSLI。もっともビデオカード代だけで20万円の出費を強いられることにはなるが……結構、“漢(おとこ)”という感じる構成でしょう?