(株)イータレントバンクとELEVEN-UP(株)は26日、両社共同で3D仮想空間サービス“Second Life”(セカンドライフ)や音楽アーティストやリスナー向けのソーシャルネットワークサービス“マイスペース”などインターネット上のコミュニティーサービスを活用・連動させた、音楽アーティストのプロモーション活動を開始すると発表した。今後はセカンドライフ内でのライブと実際のライブを連携させた、アーティストのプランニング/プロモーション/実施をトータルに手掛けていくという。
イータレントバンクは、米アップル社のコンテンツ配信サービス“iTunes Store”(国内のみ)で、レコード会社以外では唯一となるディストリビューション事業に取り組んでいる。今回の共同事業についてイータレントバンクの代表取締役の殿木達郎(とのきたつろう)氏に聞いたところ、「事業展開の主となるセカンドライフ内での活動を検討した結果、ウェブサイトの開発よりもオンラインゲームを開発している事業社の方が、CGやインターフェースなどに関してプロフェッショナルで、適切だと判断したから」と答えた。
今後の取り組みとして具体的な内容も聞いたところ、「これまではレコード会社に対して、インターネットを活用したプロモーション活動を提供すると共に、自社ではiTunes Storeのディストリビューション活動を行なってきた。今後はこの2つの経験を活かして、有名/無名を問わず、国外も視野に入れてアーティストに表現の場を提供していきたい」と意気込みを語った。
また、この共同事業の背景として、イータレントバンクは今月2日に、Second Lifeとリアルとの連動によるマーケティングをテーマにした実験研究を、(株)レインボーエンタテインメント所属のアーティスト“MEG”とデジタルハリウッド大学院との3者(社)共同で着手しおり、今回発表した共同事業で本格的に取り組み始めたことになる。