ノルウェーのブラウザーメーカーOpera Softwareが考えるブラウザーの未来。第2回目は、同社が現在注力している“3つの柱”について紹介しよう。具体的には、下記の通りだ。
- デスクトップ製品(パソコン用ブラウザー)
- モバイル製品(携帯電話やPDA用ブラウザー)
- デバイス製品(ゲーム機など、組み込み機器用ブラウザー)
デスクトップ製品では最新のOpera 9.2が登場
まず、パソコン用のブラウザーの分野では、4月に最新版の『Opera 9.2』がリリースされたばかりだ(関連記事)。
Opera 9.2では“Speed Dial”(スピードダイヤル)と呼ばれる新機能が追加された。これは、ユーザーが選択した9つのサイトをサムネイル付きで表示し、ブックマークとして利用できるもの。サムネイルは、サイトの最新状態を反映したものになっているほか、ドラッグ&ドロップで位置や順序を自由に入れ替えられる。サイトを開く際には、マウスクリックを利用する方法のほかに、アドレスバーに1~9の数字を入力したり、Ctrl+数字キーで指定する方法も選べ、ワンタッチでよく見るサイトに飛べるようになっている。ダウンロードは“Opera 日本語公式サイト”から行なえる。
Opera Softwareでは、Opera 9とそのマイナーバージョンアップ版(Opera 9.0~9.2)を“Merlin”*のコードネームで呼んできたが、このあとに控えるメジャーバージョンアップ版として『Opera 9.5』(Kestrel*)、さらにその先の『Opera X』(Peregrine*)のリリースも予定されている。
* Merlinは小型のハヤブサ、Kestrelは小型のタカ、Peregrine Falconはハヤブサを指すが、いずれもロールスロイスの航空機用エンジンの名称としても知られている。
これらの詳細やリリース時期に関しては、現状では明らかになっていない。逐次Opera for Desktopチームの公式ブログ(http://my.opera.com/desktopteam/blog/)で明らかにしていくという。