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Windowsにもゲーマータグが来た!

マイクロソフト、“Games for Windows - LIVE”を5月25日に開始

2007年04月24日 22時26分更新

文● 編集部 飯塚岳史

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マイクロソフト(株)は24日、同社の家庭用ゲーム機“Xbox 360”で提供されているネットワークサービス“Xbox LIVE”(エックスボックスライブ)をWindows向けに“Games for Windows - LIVE”(ゲームズ フォー ウィンドウズ ライブ)として5月25日に提供開始すると発表した。

Games for Windows

“Games for Windows - LIVE”メイン画面

Games for Windows LIVEは、Xbox LIVEで提供されている、オンライン対戦のマッチメイキングサービスや、友人とのゲーム情報の共有やゲームへの招待が気軽に行なえるフレンドリスト機能など、Xbox LIVEで提供されている機能をWindows向けに提供するもの。ただし、サービス開始当初は“マーケットプレース”や“LIVE アーケード”といったコンテンツ配信サービスは提供されない。

Xbox LIVEでは、“ゲーマータグ”と呼ばれるユーザーIDがあり、このゲーマータグによってゲームのセーブデータやフレンドリスト、受信したメッセージなどを管理しているが、Windows版でも共通のものが利用できる。ゲームのやりこみ具合を示す“実績”なども共通のものとして表示されるほか、今どんなゲームをやっているのか、といった現在の状況も表示できる。

Xbox LIVE

Xbox LIVEでのゲーマープロフィール画面

Games for Windows

Games for Windows - LIVEでのゲーマープロフィール画面。Xbox LIVEと同様のインターフェースになっている

5月25日のサービス開始と同時に、Games for Windows - LIVE対応タイトルとして、一人称シューティング(FPS)ゲーム『Microsoft Halo2 for Windows Vista 日本語版』が発売される。今後発売予定のFPSゲーム『Shadowrun』(シャドウラン)では、Xbox 360版(6月21日発売予定)とのクロスプラットホームプレイに対応しており、Windows版とXbox 360版で相互に対戦ができる。両ソフトとも、Windows Vista専用ソフトとなる。

Halo2

Windows向けにグラフィックが強化された『Microsoft Halo2 for Windows Vista 日本語版』

Shadowrun

Xbox 360とのクロスプラットホームに対応する『Shadowrun』

そのほか、サードパーティー製の対応タイトルとしては、カプコン(株)より本日発表された7月12日発売予定の3人称シューティング(TPS)『ロストプラネット エクストリーム コンディション』が第1弾となる。

なお、Games for Windows - LIVEのメンバー区分は、無料の“シルバーメンバーシップ”と有料の“ゴールドメンバーシップ”に分けられる。両メンバーシップによる利用可能な機能は以下の通り。

共通サービス
ゲーマータグ
ゲーマープロフィール
ゲーマースコア
実績(シングルプレイ用の実績のみ)
プライベートチャット(テキスト/ボイス)
フレンドリスト
リッチプレゼンス(クロスプラットホーム対応)
マーケットプレース(予定)
アーケード(予定)

シルバーメンバーシップ時に利用可能なサービス
Games for Windows同士のオンライン対戦
ゲームセッションの作成
ゲームセッションの検索

ゴールドメンバーシップ時のみ利用可能なサービス
マッチメイキング(クロスプラットホーム対応)
TrueSkill(トゥルースキル)ランキング
実績(マルチプレイ用の実績含む)
ゲームへの招待(クロスプラットホーム対応)
ゲーム中のボイスチャット(クロスプラットホーム対応)
スコアランキングへの投稿
ゴールドメンバー専用ゲームへの参加

Xbox LIVEのシルバーメンバーシップでは、オンライン対戦プレイには原則的に参加できなかったが、Games for Windows - LIVEでは専用サーバーを設置して、自らがホストになることでオンライン対戦が可能なゲームもあるという。また、Xbox LIVEでゴールドメンバーシップとなっているゲーマータグならば、Games for Windows - LIVEでもゴールドとして適用される。

ウィンドウ

Games for Windowsウィンドウでは、自分のパソコンがそのゲームの推奨環境や必要環境を満たしているか、なども表示される

ゲーム履歴の共有

ゲーム履歴の共有表示。3つ表示されたゲーム履歴のうち、真ん中にある“PGR3”はXbox 360用ゲームの履歴

同日開催された“Games for Windows - LIVE”記者説明会では、今期より同社のパソコンゲーム事業がXbox事業部に移管されたとの説明があり、同社 執行役 ホーム&エンターテイメント担当 Xbox事業本部長の泉水 敬(せんすい たかし)氏が「今日はXboxの泉水ではなく、“Games for Windowsの泉水”です」として登場した。

泉水氏

執行役 ホーム&エンターテイメント担当 Xbox事業本部長の泉水 敬氏

泉水氏は、同社のゲーム事業を「1982年にリリースしたゲームを始めとして、4半世紀(25年)に渡ってゲームソフトをリリースしてきた。ゲームはマイクロソフトの柱の1つである」と、歴史を振り返って説明した。その後、ネットワークサービス“Xbox LIVE”環境について、「2002年2月に発売された初代Xboxから1年後に、ネットワークサービスとして“Xbox LIVE”を開始し、2005年12月に発売されたXbox 360でさらに進化した。オンライン事業を展開してきて5年目でWindowsにも進出し、1つの節目を迎えたと言える」と述べた。また、今回のXbox LIVE&Games for Windows - LIVEは、同社会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が提唱した“LIVE Anywhere”を具現化する1つの具体例であるという。

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