オリジナル壁紙機能の追加やLive Messengerとの連携を強化

マイクロソフト、“Windows Live スペース”の機能拡充を発表

2007年04月20日 13時00分更新

文● 編集部飯塚岳史

マイクロソフト(株)は20日、同社が提供している統合インターネットサービス“Windows Live”内のブログサービス“Windows Liveスペース”の機能を拡充し、本日提供開始したと発表した。

今回拡充される主な機能は以下の通り。

ページデザイン機能の強化
フォト機能の強化
“ブックリスト”“ミュージックリスト”の改善
RSSフィードの改善
“ダッシュボード”の追加
メッセージ送信機能の追加
Liveメッセンジャーとの連携強化
モバイル機能の強化
“ゲストブックモジュール”の追加

プレス向けに行なわれた説明会では、オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループ Windows Liveチームディレクターの小野田哲也氏、同プロダクトマネージャーの神川亜矢氏が出席し、デモンストレーションを交えながらサービスの説明を行なった。

ディレクターの小野田哲也氏

プロダクトマネージャーの神川亜矢氏

小野田氏は、Windows Liveスペースについて「2004年8月に“MSNスペース”として公開されてから、全世界で7000万件のブログが開設され、月間1億2000万のユニークユーザーが閲覧している」と説明。現在の流れとして、「友人や知人とのつながりなど、コミュニケーションにかかわる機能へのニーズが高まった」ことにより、今回の機能拡充へとつながったと説明した。

次に神川氏により、デモンストレーションを交えた機能の説明が行なわれた。

“Personality”“Sharing”“Connection”という3つのカテゴリーに分けて、新機能を紹介した

“Personality：個性”に関する機能強化

まず、“Personality(パーソナリティー：個性)”部分について、“ページデザイン機能の強化”を紹介。この部分は、「どう自己表現していくかを強化するため」の機能であるとし、従来のLiveスペースでは、背景や文字装飾などはあらかじめ決められたテーマから選択するしかなかったが、今回の強化により、背景画像にパソコン内に保存された画像を貼り付けることが可能になったほか、フォントの指定やサイズの変更も可能になった。また、背景画像の透過性を調整でき、背景をより濃く表示させることもできる。

背景画像を表示したイメージ。透過性を下げると、背景画像を色濃く表示させることができる

フォントは6種類から選択できる。サイズの変更のほか、通常の文字色とリンク文字列の色を変更可能

“Sharing：共有”に関する機能強化

次に“Sharing(シェアリング：共有)”部分として、“フォトアルバム機能の強化”“ブックリスト、ミュージックリストの強化”“RSSフィード配信の改善”といった機能を紹介した。

フォトアルバム機能の強化では、撮影した画像をLiveスペースにアップロードする際に、写真の明るさやコントラストの調整、トリミングができるようになったほか、フォトアルバムの一覧画面では、どのフォルダー名にどういった画像が入っているかが一目で分かるようにサムネイル表示ができるようになった。

写真をLiveスぺースにアップロードする際にコントラスト、明るさの調整のほか、トリミングができる

ブックリスト、ミュージックリストの改善では、「自分がお勧めする作品を紹介したいが、正確なタイトルがわからない」といったケースが少なくないことに対応して、キーワードを入力するだけで、そのキーワードをタイトルの一部に含む候補を複数表示できるようになった。

“Alice”で検索した例。マウスオーバーすると本の情報がポップアップで表示される

RSSフィード配信の改善では、スペース全体のRSSフィードだけでなく、記事のカテゴリーごとやフォトアルバムの更新に対するRSSフィードを個別に取得できるようになった。これにより、自分の気になるカテゴリーの最新情報だけを見ることができる。

カテゴリーごとのRSSフィードを取得できる

“Connection：つながり”に関する機能強化

最後に“Connection(コネクション：つながり)部分として、“ダッシュボードの追加”“メッセージの送信”“Liveメッセンジャーとの連携強化”“モバイルでの機能強化”などについて説明した。

ダッシュボードの追加では、記事へのコメントの有無やアクセス数などがすぐに分かる“ダッシュボード”というページをLiveスペースへのログイン時に表示するように変更した。ダッシュボードでは、このほかにもLiveメッセンジャーに登録している友人のLiveスペースの更新状況なども確認できる。これは「こういった情報を確認してからその日のアクションを決めたい」という、ユーザーのニーズに合わせてのものとのこと。

ダッシュボード画面。ログイン直後はこのページが表示される

新着メッセージの有無やアクセス数などがすぐに分かる

メッセージの送信は、記事へのコメントではなく、読者がブログの筆者に直接メッセージを送信できる機能。メッセージを送受信するには、Liveスペースへの登録とログインが必要となる。

メッセンジャーのようにお互いにメールアドレスを明示しなくても、筆者に向けてメッセージを送信できる

Liveメッセンジャーとの連携強化では、Liveスペースのプロフィール欄に“Windows Liveメッセンジャーの表示名”“表示メッセージ”“表示アイコン”を表示できるようになった。スペースのプロフィールの編集欄でこの情報を更新すると、LIveメッセンジャー側のプロフィール欄も同期して更新される。