“Intel Developer Forum”(IDF)が、中国の北京で17日から2日間北京で開催された。IDFは米国で毎年春と秋に開催されてきたが、2007年は米国内では秋(9月)の1回のみとなった。アジア太平洋地域でも、昨年までは日本で春に開催されてきたものが見送られ、中国で4月、台湾で10月に開催されるようになっている。
この意味は「インテルは中国を重視していますよ」というメッセージにほかならない。では、なぜ中国はそれほどまでにインテルにとって重要なのか? 中国のパソコン事情からその答えを探ってみよう。
中国では、日本人が考える以上にAMD製CPUが浸透している
まず、中国においてはインテルのライバルである“AMD製のCPU”が日本よりもずっと浸透している点を指摘したい。
例えば、中国で最大シェアを持つレノボは、日本では“Lenovo 3000”にしてもIBMから受け継いだ“Think ~”シリーズにしてもインテル製のCPUを採用しているものがほとんどだ。しかし、中国ではゲーマー向けの“鋒行”シリーズや、入門者向けの“家悦”シリーズのモデルの一部で、AMD製CPUを採用している。
またビジネス向けの“揚天”でも、Lenovo 3000 デスクトップのもととなっている“揚天 A”シリーズこそインテル製CPUを採用しているが、それ以外の“揚天 E”“揚天 T”“揚天 M”についてはAMD製CPUを採用したモデルがある。日本など中国外のラインアップと中国のラインアップでは、随分とAMD製CPUの採用状況に差があるのだ。
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