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Chizzy Dilleyのセカンドライフレポート

日本発の歓楽街“KABUKI”を歩く

2007年04月18日 10時00分更新

文● Chizzy Dilley (インワールドリポーター)

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著者近影 - ChizzyDilley

Chizzy Dilley

「セカンドライフの中で、何が起こっているのか」

 そんな題目が、あちらこちらのメディアで飛び交っている。でも本当の意味での“インワールド”の様子をきちんと紹介しているリアルのメディアは、まだひとつもないと思っている。

 ゲームではない、もうひとつの生活。お金やビジネスだけが目的じゃなくて、発展的な想いをつなぎ、それが少しずつ形になり始めている感覚。仮想空間に存在する“もう一つの地球”の創世記を目の当たりにできる。そんなインワールドの“リアル”を紹介するのが私の仕事だ。



アングラあり、エッチあり


 今回取り上げるのは、セカンドライフ内に、大人のエンターティメントシティーとしてオープンした“KABUKI”。

KABUKIの花火

KABUKI。7日のオープンには、約20分間いろんな色や形の花火が打ち上げられました

花火を見上げる

アバターが空を見上げているはずなのに、なぜか首が痛くなったのは私だけですか?

 この街が活気付いているのは、人間の“光”と“影”の両面にクローズアップしているから。この街を見ていて、「臭いものには蓋を」しないほうが、いろんな発展的なことが起きていくんだと思った。

 それはテクニカルなことも、コミュニティー的な内容も同じだ。KABUKIには、ライブ活動を行なうシンガーがママを務めるラウンジもあれば、海外有名どころのクリエーターやアーティストたちとのコラボエリアもある。でも、なんと言っても注目なのは、日本人SIM*としては初めて、アダルトコンテンツを取り入れたこと。

*SIMはSecon Life内の土地の単位。1つのSIMは現実世界では甲子園球場1.65個分相当する。

 KABUKIには、ストリップやキャバクラ、ラ○ホテルまであるのだ。

 これがセカンドライフの醍醐味。正直「セカンドライフがなんだかよく分からない~」と思っている人たちに伝えておきたいのは、建物や小物などの仕掛けは、最初からできているのではなく、住人たちが自らの手で作り上げてきたものだということ。すべてがまっさらな土地にユーザーみんなで作り上げたものだ。

ラブホ前

いわゆる○ブホテルの前に来ました。もちろんバーチャルで、できます

ラブホフロント

部屋はフロントで選びます。リンデンドルを払ってね

ラブホ前

ここがストリップ。プライバシー保護のため、誰もいないときを見計らって撮影に来ました。

ラブホフロント

こちらは控え室。無料でセクシーな衣装が提供されます。

 ちなみに、ストリップとはいってもちゃんとルールがあって、踊り子さんにはむやみにタッチしてはいけない(チップも払いましょう♪)。外国人のお客さんも来るし、一般レジデンスも踊り子になれる。

 オーナーのNomuraさんは、もともと「トラフィックス(ネット上を飛び交うデータ量)を競うような流れには便乗したくない」と、イベント開催を控えていたそうだ。しかし、まわりの人たちの盛り上がりの様子に応える形で、オープニング時には本気イベントが開催された。

 まずは、ド派手な演出がされたオープニングの様子からお伝えしましょう。

(次のページに続く)

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