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栗原潔の“エンタープライズ・コンピューティング新世紀”第1回

いまあえてWeb2.0を分析する(1)

2007年04月10日 04時30分更新

文● 栗原潔

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ASCII.jpの読者のみなさん、はじめまして。栗原潔と申します。IT業界アナリスト、弁理士(ソフトウェア特許専門)、翻訳等を生業としております。これから、ほぼ隔週ペースでこの場で書いていくことになりましたのでよろしくお願いします。



手垢が付いてきたあたりがちょうどいい


 昨年は“Web 2.0”、さらにはその派生形である“xxx 2.0”という言い回しがメディアにあふれていた。さすがに最近では「手垢が付いてきた」ような印象もあるが、業界アナリスト的に言えば、実はちょっと言葉に手垢が付きだしたあたりが、最も分析のしがいがあるタイミングなのである。

 ノイズ的な“あおり情報”が沈静化し、単なる流行と真に重要なパラダイムシフトを見分けることができるタイミングが到来したと言えるからだ。

 Web 2.0においてもさまざまなノイズがあった。例えば“Web 2.0=ブログ”であり、ブログで製品をプロモーションすればうまくいくというような単純な考え方だ。



ドットコム革命を思い出してほしい


 7年ほど前の“ドットコム革命”のころを思い出してみれば分かるが、革新的なムーブメントが起きている時には、後から考えれば、笑い話にしかならないような、ばかげた動きも並行して起きる。しかし、当然のことながらそれはムーブメント全体がばかげているということを意味しない。ばかげた動きはすぐに忘れらされるし、言葉自体には手垢が付くかもしれないが、ムーブメント自体はしっかりと遺産を残していく。

 “ドットコム”という言葉自体は、現在では口にするのも恥ずかしいものになっているが、ムーブメント自体は着実に根付いている。あまりにも当たり前になって、わざわざ語るまでもない段階に来たとも言える。このように考えれば、Web 2.0もドットコムと同様の軌跡をたどることになると言えるだろう。

 これから数回に分けて、一般企業にとってのWeb 2.0の意義について書いていきたいと思う。

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