マイクロソフト(株)は2日、大学/専門学校向けウェブサービス“Windows Live@edu”の提供を同日付けで開始すると発表した。これは、ウェブサービス“Windows Live”を学校独自のドメインで利用できるようにするもの。これにより、学校側は在校生/卒業生/教職員に学校に関連する情報を配信したり、コミュニケーション手段を提供したりできるようになるとともに、メールシステム管理の負担を低減できるという。
“Windows Live@edu”の利用料金は無料。ただし利用には学校側が持つユーザー情報を一元管理するID情報統合サーバーソフト “Microsoft Identify Integration Server”を導入する必要があり、ライセンス/システム構築/システム保守などの費用が発生するという。ライセンスは“Microsoft Identify Integration Server Enterprise Edition”“SQL Server Standard Edition”“Windows Server Enterprise Edition”の3つ、およびサーバー製品のCAL(Client Access License)が必要。ライセンス料は概算で400万円~500万円となり、システム構築/システム保守に関する費用はシステムインテグレーターによる個別見積りとなる。
“Windows Live@edu”を導入すると、ユーザーはインターネット環境があれば学内外を問わず学校のアカウントを利用できる。メールサービスは1アカウントあたり容量2GBが割り当てられ、スパム/ウイルス対策もとられているとしている。
“Windows Live@edu”で利用できるのは、以下の6つのサービス。
- Windows Live Hotmail
- ウェブメールサービス。最大10MBの添付ファイルも送信できる
- Windows Live メッセンジャー
- テキストでのやりとりのほか、音声通話/映像通話も可能なインスタントメッセージングサービス
- Windows Live スペース
- ブログサービス。ゼミやサークルのメンバーなど、公開対象を限定することもできる
- Windows Live Mobile
- “Windows Live Hotmail”“Windows Live メッセンジャー”“Windows Live スペース”などを、パソコンと同じアカウントを使って携帯電話機で利用できるようになるサービス
- Windows Live アラート
- 天気予報/列車運行情報/ニュースなどをリアルタイムで提供するほか、学校からのお知らせなども配信できるサービス
- Windows Live.com
- 自分専用のポータルサイトをニュース、スポーツなど好きな情報を配置してカスタマイズできるサービス