(株)ヨドバシカメラは31日、イー・モバイル(株)のHSDPA対応新携帯通信サービスの提供開始と、同サービスに対応する携帯通信端末『EM・ONE(エム・ワン)』およびPCカード型データ通信端末『D01NE』の2製品の発売を記念して、“イー・モバイルスタート&発売記念イベント”を東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで開催した。イベントにはイー・モバイル 代表取締役会長兼CEOの千本倖生(せんもとさちお)氏らが出席した。
同イベントに出席したのは千本氏のほか、ヨドバシカメラ 代表取締役社長の藤沢昭和(ふじさわてるかず)氏、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 取締役店長の松井昭二郎(まついしょうじろう)氏の計3名。
まず藤沢氏が挨拶を行ない、「ヨドバシカメラではたくさんのお客さまの期待に応えられるいい製品をたくさん用意した。ぜひイー・モバイルに期待していただき、我々もそれに応えられるよう頑張りたい」と語った。
続いて千本氏が挨拶を行ない、「わたしは第二電電(株)、ディーディーアイポケット(株)、イー・アクセス(株)など5つの会社を立ち上げてきたが、これらの営業において最大の助けとなったのがヨドバシカメラだった。そのヨドバシカメラのフラッグシップ店舗であるマルチメディアAkibaでイー・モバイルの誕生の声を告げられるのは、私にとって男の本懐である」と述べた。また「アメリカやヨーロッパでは話すだけの携帯電話“モシモシ電話”から、スマートフォンなどの“ブロードバンド携帯”への移行が急速に進んでいる。日本の携帯電話は料金が高い上に通信速度も遅く、世界の中で大変低い地位に甘んじているが、我々はEM・ONEによって、日本を“ブロードバンド携帯”で世界ナンバーワンの国家にしたい」と意気込みを語った。
出席者3名によるテープカットのあと、購入希望者の列に最初に並んだ男性に千本氏が自ら製品を手渡しして、EM・ONE、D01NEの販売が開始された。
イベントのあと千本氏は記者団の質問に答え、EM・ONEおよびD01NEの予約数について、30日夜の時点で両製品を合わせて約1万7000台であるとした。またSIMなしモデルの販売について検討しているか? との質問には、「要検討だが、SIMを開放するのが世の中の流れだと思っている」と語った。