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【ケータイ機能一本釣り】

アートなケータイの使い勝手はどうなのよ?『MEDIA SKIN』

2007年04月02日 22時06分更新

文● ヤシマノブユキ

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気になる使い勝手はどうか?

スッキリしたデザインのMEDIA SKINには、カメラ用の撮影ボタンや、ほかのワンセグケータイにあるような“TVキー”などが一切搭載されていない。機能はメニューから呼び出すのが基本となるが、“ペタメモ”を使うことで、よく使う機能をわずかだが迅速に起動できるようになる。

ペタメモというのは、パソコンで言えばデスクトップに貼り付けるショートカットみたいなものだ。例えば、ワンセグを起動する場合は通常、待受画面から4ステップかかるが、ペタメモを利用すると3ステップに短縮できる。カメラの場合は4ステップが最短2ステップになる。

ペタメモには最大4個までしか機能を登録できないが、ワンセグやカメラだけでなく、設定画面の呼び出しなども登録できる。MEDIA SKINのように専用ボタンのない端末とってはありがたい機能なのだ。

ペタメモ

ワンセグのペタメモを作るには、待受画面で十字キーの下方向キーを押し、“新規→メインメニュー→テレビ/ラジオを選択したまま詳細を押す→EZテレビを選択→選択を押す→ペタメモ用アイコンを選択する”という手順で設定できる

利用

待受画面で下方向キーを押し、EZテレビのペタメモを選択すればワンセグを視聴できる。よく使うものを一番下に貼り付けるのがコツ

また、ワンセグやFMラジオ用アンテナを内蔵しないMEDIA SKINでは、付属のイヤホンジャック変換アダプターのコードがアンテナとなる。音声をイヤホンで聴くかどうかに関係なく、視聴時には同アダプターを装着する必要があるので注意しよう。

ウラ技

丸めたコードを端子カバーに軽く挟むようにすると、角度調整可能な超簡易スタンドのように利用できる、というウラ技(?)を発見

このようにデザインと使い勝手のトレードオフを覚悟する必要はあるが、前述のような方法で補えばさほど不自由は感じないだろう。

ボディーは珍しいフリップタイプ

フリップの開閉には独特の機能があるようにも思えるが、そうではない。操作性の面では、二つ折りタイプと同じと考えると理解しやすい。使っていて気になった点をまとめると以下のようになる。

通話するときは開ける必要がある
閉じたままでは通話できない。サブディスプレーがないので、時計を確認したいだけでもいったんフリップを開ける必要がある
開けると受話、閉じると終話
“メニュー→機能→ユーザー補助→着信オープン設定→着信応答”に変更すれば、着信時にフリップを開くとスグに電話に出られる。ただし、閉じたときの挙動(終話)は固定で、変更不可
片手でも開け閉めできる
人差し指と親指で本体を両脇から挟むように持ち、中指でフリップを開け、小指で閉じる。慣れればスムーズに開閉できるようになる
構造上、フリップは取り外せない
アンテナがヒンジ部に埋め込んでいるので、取り外せないようになっている
キーを押すときの邪魔にはならない
フリップは全開するのではなく一定の角度で止まる。手のひらに干渉せず、違和感なくグリップできるようにするための工夫だろう

フリップ

自然な角度で止まるフリップ。180度まで開かせることもできる

個人的に気になった点としては、成人男性の手にはキーが小さく、機能選択でよく使うアドレス帳キーとアプリキーが押しにくいこと。ただ、全体的に許し難い不満はない。

「シンプルな端末が欲しいが機能に妥協したくない」「デザイナーズケータイとナメてたけど、そこそこ使えるのであれば話は別」、そんな人こそマジで検討してほしい端末だ。



MEDIA SKINの主なスペック
製品名 MEDIA SKIN
ディスプレー メイン:2.4インチQVGA(240×320ドット、26万色表示)有機ELパネル
サブ:―
カメラ 有効131万画素CMOSセンサー
データフォルダー容量 約65MB
外部メモリー microSDカード
連続待受時間 約260時間
連続通話時間 約210分
本体サイズ/重量 幅50×奥行き13.1×高さ110mm/約104g
本体カラー オレンジ、ブラック、ホワイト

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