気になる使い勝手はどうか?
スッキリしたデザインのMEDIA SKINには、カメラ用の撮影ボタンや、ほかのワンセグケータイにあるような“TVキー”などが一切搭載されていない。機能はメニューから呼び出すのが基本となるが、“ペタメモ”を使うことで、よく使う機能をわずかだが迅速に起動できるようになる。
ペタメモというのは、パソコンで言えばデスクトップに貼り付けるショートカットみたいなものだ。例えば、ワンセグを起動する場合は通常、待受画面から4ステップかかるが、ペタメモを利用すると3ステップに短縮できる。カメラの場合は4ステップが最短2ステップになる。
ペタメモには最大4個までしか機能を登録できないが、ワンセグやカメラだけでなく、設定画面の呼び出しなども登録できる。MEDIA SKINのように専用ボタンのない端末とってはありがたい機能なのだ。
また、ワンセグやFMラジオ用アンテナを内蔵しないMEDIA SKINでは、付属のイヤホンジャック変換アダプターのコードがアンテナとなる。音声をイヤホンで聴くかどうかに関係なく、視聴時には同アダプターを装着する必要があるので注意しよう。
このようにデザインと使い勝手のトレードオフを覚悟する必要はあるが、前述のような方法で補えばさほど不自由は感じないだろう。
ボディーは珍しいフリップタイプ
フリップの開閉には独特の機能があるようにも思えるが、そうではない。操作性の面では、二つ折りタイプと同じと考えると理解しやすい。使っていて気になった点をまとめると以下のようになる。
- 通話するときは開ける必要がある
- 閉じたままでは通話できない。サブディスプレーがないので、時計を確認したいだけでもいったんフリップを開ける必要がある
- 開けると受話、閉じると終話
- “メニュー→機能→ユーザー補助→着信オープン設定→着信応答”に変更すれば、着信時にフリップを開くとスグに電話に出られる。ただし、閉じたときの挙動(終話)は固定で、変更不可
- 片手でも開け閉めできる
- 人差し指と親指で本体を両脇から挟むように持ち、中指でフリップを開け、小指で閉じる。慣れればスムーズに開閉できるようになる
- 構造上、フリップは取り外せない
- アンテナがヒンジ部に埋め込んでいるので、取り外せないようになっている
- キーを押すときの邪魔にはならない
- フリップは全開するのではなく一定の角度で止まる。手のひらに干渉せず、違和感なくグリップできるようにするための工夫だろう
個人的に気になった点としては、成人男性の手にはキーが小さく、機能選択でよく使うアドレス帳キーとアプリキーが押しにくいこと。ただ、全体的に許し難い不満はない。
「シンプルな端末が欲しいが機能に妥協したくない」「デザイナーズケータイとナメてたけど、そこそこ使えるのであれば話は別」、そんな人こそマジで検討してほしい端末だ。
MEDIA SKINの主なスペック | |
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製品名 | MEDIA SKIN |
ディスプレー | メイン:2.4インチQVGA(240×320ドット、26万色表示)有機ELパネル サブ:― |
カメラ | 有効131万画素CMOSセンサー |
データフォルダー容量 | 約65MB |
外部メモリー | microSDカード |
連続待受時間 | 約260時間 |
連続通話時間 | 約210分 |
本体サイズ/重量 | 幅50×奥行き13.1×高さ110mm/約104g |
本体カラー | オレンジ、ブラック、ホワイト |