(社)電気通信事業者協会(TCA)と東京都青少年・治安対策本部は30日、東京・新宿の新宿駅西口広場イベントコーナーで携帯電話向けのウェブフィルタリングサービスをPRするイベント“携帯電話の有害情報から子どもを守ろう!大作戦”を開始した。期間は31日までの2日間。イベントでは(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI(株)、ソフトバンクモバイル(株)の携帯電話事業者3社が出展し、ウェブフィルタリングサービスを紹介するほか、フィルタリングに関するユーザーからの相談にも応じる。
TCAによれば、同イベントが開催された背景には、東京都が2月に“東京都青少年の健全な育成に関する条例”を一部改正し、携帯電話機の販売店に対してフィルタリングサービスの告知/推奨を行なうように求めたことがあるという。条例の改正にあたり、東京都青少年・治安対策本部が携帯電話事業者3社と共同でキャンペーンを行ないたいと考えていた一方、電気通信事業者協会もフィルタリングサービスのPRには積極的であったことから、今回共同でイベントを開催することになったとしている。また3月30日~31日は子どもたちが入学前の春休みの時期であり、ユーザーが携帯電話を新しく持つタイミングでもあることから、この時期のイベント開催が効果的であると考えたという。
“携帯電話の有害情報から子どもを守ろう!大作戦”には、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社のほか、フィルタリングサービス向けに有害サイトのデータベースを提供しているネットスター(株)の親会社であるアルプス システム インテグレーション(株)も出展している。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社は各社のフィルタリングサービスをブース内のパネルなどで紹介するとともに、GPSを利用した位置情報通知サービスのデモストレーションや、子ども向け携帯電話機の展示を行なっていた。
アルプス システム インテグレーションは、パソコン用の個人向けウェブフィルタリングソフト『InterSafe Personal』のデモストレーションを行なっていた。同社のブースでは『InterSafe Personal』(パッケージは製品版と異なる。利用期限は1年間)のプレゼントも実施しているという。
そのほか、会場ではフィルタリングサービスを知っているか/利用しているかなどを回答するアンケート調査も実施している。アンケートに回答すると、もれなく記念品としてノベルティーグッズが贈呈される。
次のページでは、会場で取材した携帯電話事業者3社のフィルタリングサービスの違いを紹介する。