このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

アニメとロボットをテーマにした“ロボアニEXPO”も併催

“東京国際アニメフェア2007”が開幕!

2007年03月25日 02時09分更新

文● 千葉英寿

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

動画革命東京が支援する作品群を一挙紹介!!

秒速5センチメートル

教室風のセットで紹介されていた“秒速5センチメートル”

前述の両氏よりもさらに以前から3D CGで個人制作を行なっている新海 誠氏は、(株)コミックス・ウェーブのブースにおいて、“ほしのこえ”“雲のむこう、約束の場所”に続く劇場用最新作として、渋谷シネマライズで今月3日より公開している連作短編アニメーション“秒速5センチメートル”を出展していた。

同作品のプロデュースを手がける竹内宏彰氏がエグゼクティブロデューサーを務める新人クリエイターを発掘する有限責任事業組合(LLP)動画革命東京が、正式支援作品報告会ならびに上映会を行なった。

まず、第一期、第二期支援作品である各作品の概要と進捗状況が報告され、各作品のトレイラーが上映された。

“コルボッコロ”

“コルボッコロ”糸曽賢志(4月完成予定) 糸曽氏は、宮崎 駿監督について演出を勉強した経験を持つ。エコロジーを意識したSFエコファンタジーアニメ。劇場アニメーション/約100分

“Pooky's”

“Pooky's”Spooky Graphics(5月末完成予定) 米国のCartoonを意識した2Dと3Dをミックスした新感覚コメディ。テレビシリーズ/22分×13話

“センコロール”

“センコロール”宇木敦哉(12月に完成予定) すべて手描きによる制作で進められている、2Dハイテンポアクションアニメ。劇場アニメーション/約80分

“Love Rollercoster”

“Love Rollercoster”堀江弘昌(8月完成予定) 愛嬌とエッジのあるキャラクターによるドタバタ冒険劇。ローコストでのフル3D CG制作を目指す。テレビシリーズ/5分×26話

“タロピカーナ”

“タロピカーナ”ドラゴ ウノ(12月完成予定) 個性的なマサラアニメーション。3D CGキャラクター作成ソフト『Poser』を使って制作されている。劇場アニメーション/約80分



上映会後には、米国の配給会社フューズエンターテインメント(Phuuz Entertainment)社の代表のケン・デュアー(Ken Duer)氏がゲストとして登壇し、「米国ではファミリー向けの作品が求められている。それに向けて“Pookey's”など、よい作品があったと思う」と語った。

竹内氏によるインタビューの模様

竹内氏(右端)のインタビューを受ける糸曽氏(左端)、ハヤシヒロミ氏(中左)、ケン・デュアー氏(中右)

さらに第三期の支援作品として、初の海外作家の支援作品で、“タイタニック”や“ゴジラ(US版)”をはじめ、数々のCGテクニカルディレクターとしての経歴を持つフレデリック・スマーニャ(Frederic Soumagnas)氏の“TOKYO PUNCH!”、イラストレーターとして演劇集団キャラメルボックスのアートディレクションを手がける加藤タカ氏の“まっくららんどのホネイヌくん”が紹介された。



過去の“アニメアワード”受賞者7名を含む12名を選出し、メジャーへのキャリアアップを支援する“5th CREATOR`S WORLD”のブースで紹介されているクリエイタ-にも、青池良輔氏、丸山 薫氏、野山 映氏といった、主にFlashを使って個人制作しているクリエイターが主流となっていた。こうしたアニメの個人制作を支えているが、Flashや3D CGをはじめとするパソコン用アニメ制作アプリケーションであることは言うまでもないだろう。

加藤タカ氏

動画革命東京の支援作品にも選ばれた加藤タカ氏も出展

丸山 薫氏のブース

イラストレータ出身のクリエイター、丸山 薫氏のブース

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中