このページの本文へ

Parallelsはなぜ速い? その秘密をベンチマーク付きで徹底解析

Parallels Desktop for Mac

2006年06月22日 00時00分更新

文● 田中俊光

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

導入時にはネットワークの設定に注意

ParallelsとゲストOS(Windows XP)のインストールについては、先のインストール編のとおりだが、若干注意が必要な点について触れておこう。

ParallelsはHDD上に作成したディスクイメージファイルを仮想HDDとして使用する。Boot Camp用に別パーティションにインストールしたWindows XPを使ってParallelsを起動することはできない。また、仮想PC環境は実機とは別のハードウェア環境として認識されるので、Boot Camp用のOSとは別にライセンスが必要だ。

ディスクイメージ

Parallels用のディスクイメージは、標準状態ではホーム内にある“ライブラリ”の“Parallels”フォルダー以下に拡張子が“.hdd”のファイルとして保存される

編集部註(2007年3月9日):バージョン2.5のParallelsでは、Boot Camp用のWindowsボリュームを起動ディスクとして利用できるようになりました(参考記事)。

仮想マシン作成時、ネットワーク種別として“Bridged Ethernet”と“Host-only Network”の2つが選択できる。Bridged EthernetはホストOSとゲストOSが仮想的なハブを介してネットワークに接続された状態であり、ホストOSとゲストOSにそれぞれ別個のIPアドレスが必要となる。

これに対してHost-only Networkは、標準設定ではゲストOSは文字通りホストOSとしか通信できない。ただし、ホストOS(Mac OS X)側でインターネット共有機能を設定することで、ゲストOSからインターネットに接続することも可能だ。

接続方法の違い

“Bridged Ethernet”と“Host-only Network”の接続方法の違い

ルーターを介さずに、CATVモデムやADSLモデムなどを直接Macに接続している場合、通常プロバイダから提供されるIPアドレスは1つなので、Bridged Ethernetを使用するとゲストOSがIPアドレスを取得できずに外部ネットワークにつながらない。こうした場合はHost-only Networkを選び、インターネット共有機能を併用するといい。

環境設定

環境設定の“Network Adapter”にある“Network Adapter Options”タブで変更できる

(次ページに続く)

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中