楽天リサーチ(株)と(株)三菱総合研究所は14日、15歳から69歳の男女を対象に実施した“第25回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査”の結果を発表した。調査結果によると“番号ポータビリティ”(MNP)実施以降の携帯電話キャリアーの選択理由は、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとau(KDDI(株)では“通話可能エリアの広さ”、ソフトバンクモバイル(株)では“通話料金の安さ”を選ぶユーザーが多かった。
この調査は1月13日から1月23日かけて実施され、3万9971名の回答者中、2006年12月に携帯電話機の新規契約・機種変更・キャリア変更を行なった2000名についてまとめたもの。
まず、現在シェアトップのNTTドコモへ移行したユーザーにその理由を聞いた質問では、“通話可能エリアの広さ”を挙げる人が多く、全体の半数近くのユーザーがこう答えている。移行元別に見ると、auからNTTドコモへ移行したユーザーは“海外で利用できる国が多い”が30%を占め、ソフトバンクからは“割引やポイント制度が充実”“会社のイメージが良い”がそれぞれ16%で最も多かった。
加入者増加率でトップのauへの移行理由では、“通話可能エリアの広さ”が多く、移行元はNTTドコモが32.9%、ソフトバンクが55.3%となっている。NTTドコモからauへ移行した人の理由は“通話料金が安い”を32.9%と最も多く、ソフトバンクからauへの移行者では“会社のイメージが良い”が34.0%で一番多かった。
ソフトバンクへ移行したユーザーは、“通話料金の安さ”を理由として挙げる人が多く、NTTドコモからの59.0%、auからでは45.5%となる。この調査は月額980円の“ホワイトプラン”(関連記事)の発表前に移行したユーザーが対象のため、ホワイトプラン発表後はさらに通話料の安さを理由とする移行が増えるものとも思われる。
また、移行ユーザーについて、1日の平均通話時間についても分析したところ、3分未満の“ライトユーザー”はauへ、3~5分未満の“ミディアムユーザー”はNTTドコモへ、5分以上の“ヘビーユーザー”はソフトバンクへ流れているという傾向も見られた。