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【レビュー】さらに進化したLet'snote R6に、“黒曜石の輝き”を持つアスキーコラボモデル登場!

Let'snote R6(CF-R6MWVAJP)

2007年03月12日 00時00分更新

文● 垣内吾郎

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編集のような仕事をしていると、いつでもどこでも、原稿を書いてメールで送れる環境が欲しくなる。出先での理想の仕事環境を求めて、モバイル系の機器はアレコレ使い続けてきた。が、いずれも帯に短しタスキに長し、ようやくコレは! という理想のモバイル環境にめぐり合ったのは、松下電器産業の“Let'snote Rシリーズ”に出会ってからだ。

Vistaもサクサク動くパワーに脱帽!

漆黒のブラックストーン天板

漆黒のブラックストーン天板。吸い込まれるような上質な塗装が施され高級感溢れる仕様だ

特に今回の“R6”はとってもいい。モバイルで必須といえる軽量というキーワードはきちんとクリアしながら、Windows Vistaに対応するデュアルコアCPU、Centrino Duoを搭載。Vistaをモバイルできちんと使えるのは、自宅と作業環境を変えずにすむのでありがたい。それでいて標準バッテリーで8時間使用可能とロングランぶりも相変わらず健在だ。

小さなボディーにインターフェース類も充実装備。インジケーター類などの使いやすさを考慮した配置も経験が活かされているポイントだ。

これだけバッテリーが持てば、一日外出してかなりハードに使っても、バッテリー残量を気にせず安心して行動できる。先日、大阪に取材で出かけたのだが、行きの新幹線で原稿を書き、現地で1時間半ほどインタビュー、帰りの新幹線で取材原稿をまとめる、といった使い方をしても、まだ余力を残していた。もちろん途中で何度か、内蔵の無線LAN機能を使ってメールのやり取りをしての話だ。このR6からは、無線LAN機能のON/OFFがハードウェアスイッチで行なえるようになった点も、パワーセーブに一役買ってくれている。

また、1日持ち歩いても負担にならない軽量ぶりも、やはりありがたいものだ。付属のACアダプターもさらに軽量化され、ついに155g。まさに手のひらサイズ。ポンと取材バックの片隅に放り込んでおいても負担にならないのもありがたい。



オンボード1GB、最大2GBの実力を実感

どうしてもあちこちに持ち出す機会が多いモバイルノートだけに、筐体も頑丈であればあるほどありがたい。実際、どれだけ注意をして持ち歩いていても、ついうっかり落としてしまう、なんてことはままあることだ。僕も、不注意から2台ほど落下させて痛い目に遭っている。

もともと「頑丈だよなぁ」と感心していたRシリーズなのだが、今度は、76センチからの底面落下試験にも耐えているという。その上、キーボードに少しくらい水がかかっても大丈夫な防水構造を採用してくれたのも、僕のようなアウトドア好きには、たまらない。少々小雨がパラついても、慌てて作業を中断する必要もこれでなくなったのだ。

長時間使っても安心していられるR6、その上、衝撃や水にも強いとなれば、アウトドアで過ごしていても、ゆったりと仕事ができる

試しに近所の公園にキャンプチェアを持って出かけてみた。締め切り間際だというのに気楽にそんな気にさせてくれるのも、パワフルでタフ、その上長時間バッテリーが持つLet'snote R6ならでは。

Vistaの動きも軽快で、ストレスを感じずに作業できるのもいいところ。Vistaの新しさを最も分かりやすく味わえるAero(エアロ)も、無理なく動く。メインメモリーがオンボード1GBのモデルなら、最大2GBまで拡張できる。十分なメモリーを確保できているのは大きなアドバンテージだと思う。HDDから読み書きの速いメモリーへとデータを先読みすることで操作に対する応答性の高さを実現するVistaには、なるべく多くのメモリー搭載は欠かせない要素なのだが、オンボードで1GBモデルを選べる“マイレッツ倶楽部”のカスタマイズモデルならではの使い心地と言えるだろう。さらに、120GBの大容量HDDを選択すれば、膨大なファイルサイズになる写真や音楽、動画ファイルを持ち歩く余裕も生まれてくる。

春先の暖かい日差しに気分転換もできたし、おかげで締め切りに余裕を持って原稿まで書き上げることができた。



カラー天板で外観もチューン!
マイレッツノートで愛着も倍増

今回、便利なオプションが追加されたのも忘れてはいけない。自宅なり、オフィスに戻ってきた時に威力を発揮してくれるポートリプリケーターだ。

Let'snoteも10周年

軽量さと使いやすさに磨きをかけ続けて、Let'snoteも10周年。初代からお世話になっている身としては、このステッカーがより輝いて見える。

マウスやプリンター、外部ディスプレーと、USB 2.0やEthernetなどで接続したLAN/周辺機器とR6を、たった1本のケーブルで付け外しできるという優れものだ。しかも、ACアダプターを接続しておけば、充電もできてしまう多機能ぶり。Core Duo搭載のR6をメインマシンとして、自宅でも外出先でバリバリ使うには必須の環境と言えるだろう。

こんな魅力的なR6だから、できれば、あれこれオリジナルにカスタマイズしたいものだ。なぜって、これまでも編集者やらライターが数人集まると、気が付けばRシリーズが数台集合することになる。うっかりすると“取り違い事件”が発生してしまうのだ。

そんな事故を未然に防ぎ、自分だけのR6としての愛着を増してくれるのが、マイレッツ倶楽部のカスタマイズモデルだ。

艶やかなブラックストーン天板

アウトドアで仕事をしてみて分かったこと。艶やかな天板は、周りの風景をしっとりと写し込む。思わずうっとりしてしまう美しさ。アスキーコラボモデルのユーザーならではの特権だ

例えばウェブ限定の天板は、標準色のシルバーフェザーのほか、プラチナライトレッドベリーブルーアップルピンクペタルホワイトエア、アスキーとのコラボカラーのブラックストーンの7色から選べる。特にブラックストーンは、下地を含め4層塗りにクリアーコート処理という手の込んだ仕様だ。

考えてみれば、4層塗装といえば、多くの日本の高級車で採用されている塗装方法。この天板も手の掛かる工程を重ねることで、重厚で耐久性のある輝きを実現しているわけだ。実際、青空の下でテーブルに置いて眺めてみると、深みのあるブラックストーンの天板に白い雲が移りこみなんとも美しい。カスタマイズしたいというユーザーの満足度を、これだけでも十分満たしてくれる仕様だ。

キーボードもローマ字のみがプリントされたすっきり仕様を変更できるのもオリジナリティを増してくれる。底面に付けられるネームプレートは、ヘアライン仕上げか、ミラー仕上げに書体も5種から選べるというこだわりようだ。

もちろん、外観のカスタマイズだけではなく、メモリーやHDDの容量もセレクトできる。今なら、メモリー増設キャンペーン分割手数料特別金利1%キャンペーンなど、お得な特典も盛りだくさん。Vistaが使えるモバイルを検討しているなら、ぜひチェックしてみよう。



マイレッツ倶楽部カスタマイズ仕様 Let'snote R6の主なスペック
製品名 Let'snote R6(CF-R6MWVAJP)
CPU 超低電圧版Core Duo U2400-1.06GHz
チップセット インテル945GMS Express
メインメモリー 標準1GB(オンボード)/最大2GB(DDR2 SDRAM)
ビデオメモリー 最大224MB(メインメモリーと共用)
HDD 120GB(SATA接続)
FDD オプション
液晶ディスプレー 10.4インチXGA(1024×768ドット/約1677万色)表示TFTカラー液晶パネル
無線LAN インテルPRO/Wireless 3945ABGネットワーク・コネクション(IEEE 802.11a(J52/W52/W53)/b/g準拠)
通信 10/100BASE-TX、56kbps(V.90準拠)ファクスモデム
インターフェース USB 2.0×2、外部ディスプレー(アナログRGB ミニDsub15ピン)、ミニポートリプリケーターコネクター(専用50ピン)、音声入出力
バッテリー リチウムイオン充電池(約7.5時間)
本体サイズ 幅229×奥行き187×高さ42.5(最薄部29.4)mm
重さ 約940g

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