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SCE、PS3向け3D仮想空間コミュニティーサービス“Home”を発表

2007年03月08日 17時50分更新

文● 編集部

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(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントは8日、家庭用ゲーム機『プレイステーション 3』(PS3)向けオンラインサービス“PLAYSTATION Network”において、3D仮想空間でほかのユーザーとリアルタイムにコミュニケーションをとったりさまざまなサービスを受けたりできるコミュニティーサービス“Home”を開始すると発表した。秋からPS3の発売地域に向け、順次提供を開始する。無料の専用ソフト“Home”を“PLAYSTATION Network”内のオンラインストア“PLAYSTATION Store”でダウンロードにより提供する。これによりPS3の“XMB(クロスメディアバー)”から直接利用できる。

“Home”のスクリーンショット

“Home”のスクリーンショット

“Home”は、自分の分身となるキャラクター“アバター”を操作して、リアルタイムで3D仮想空間の中を歩き回ったり、ほかのユーザーとチャットによるコミュニケーションを楽しんだりできるのが特徴。アバターは性別/顔の作り/体格/衣装/アクセサリーなどをカスタマイズ可能。アバターは文字や音声などによるチャットの内容に応じて自動的に表情が変化したりジェスチャーを取ったりするため、より豊かな双方向コミュニケーションが行なえるとしている。

アバターのカスタマイズを行なう画面

アバターのカスタマイズを行なう画面

“Home”にはさまざまなスペースがあり、ショッピングやゲームを楽しめるほか、自分の固有空間となるスペース“プライベートスペース”を持つこともできる。“プライベートスペース”には家具や美術品を置いてカスタマイズを楽しめるほか、ユーザーが作成しPS3のHDDに保存した動画や写真などの“プライベートコンテンツ”をアップロードして公開できる。また“Hall of Fame(名誉殿堂)”というスペースでは、PS3のゲームにおけるプレイヤーのランキングがリアルタイムで確認できるほか、優秀な記録を残したプレイヤーにはトロフィーが与えられ、“Hall of Fame”に展示されるという。

“プライベートスペース”

“プライベートスペース”

“Hall of Fame”

“Hall of Fame”

同社では一部対象者(対象者に関する詳細は未定)向けの“Home”のベータテストを春から実施する予定としている。

なお、“Home”のデモンストレーションと概要の公開は、米サンフランシスコで現地時間の5日から9日まで開催されているゲーム開発者向けカンファレンス“Game Developers Conference 2007”において、SCE ワールドワイドスタジオ プレジデントのフィル・ハリソン(Phil Harrison)氏が7日(現地時間)に行なった基調講演の中で行なわれた。

SCE コーポレート・エグゼクティブ 兼 CTO(Software)の川西泉氏は「『Home』によって次世代のネットワークサービスの一端を体験していただけるものと思います。PS3とPLAYSTATION Networkのパワーが存分に発揮された高度でリッチな3Dグラフィックスの世界はもちろんのこと、何よりも、ユーザーとビジネスパートナーの皆様が様々な次世代のコミュニケーションをお楽しみいただけるのが『Home』です。コミュニティ、ユーザーのクリエイティビティ、コラボレーション、そしてビジネスが一体となった『Home』を通じてコンピュータエンタテインメントの未来が大きく拡がって行くものと期待しています。」とコメントしている。

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