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マイクロソフト、Windows Mobileに関する説明会を開催 一般層への浸透を強くアピール

2007年03月07日 19時21分更新

文● アスキービジネス編集部

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3月7日、マイクロソフトは「Windows Mobile」に関するプレスセミナーを開催し、最新のWindows Mobile端末に関する説明やキャンペーン施策などを発表した。

一般層へ普及し始めたスマートフォン

「これまで日本におけるスマートフォン市場はアーリーアダプター層に支えられてきたが、Windows Mobile端末のラインナップが増加し、ユーザーが拡大するとともに、ビジネス層へも浸透しはじめた」

 マイクロソフト株式会社 モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長の梅田成二氏はプレスセミナーの冒頭でこのように語った。  2005年末に登場したウィルコムの「W-ZERO3」以降、NTTドコモの「hTc Z」やソフトバンクモバイルの「X01HT」などWindows Mobileを搭載した携帯端末は3キャリア4端末にまで拡大。さらにはイー・モバイルからHSDPAデータ通信端末として発表された「EM・ONE」などラインナップを充実させている。

マイクロソフト株式会社 モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長 梅田成二氏

マイクロソフト株式会社 モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長 梅田成二氏

マイクロソフト株式会社 モバイル&エンベデッドデバイス本部 部長 梅田成二氏

 このような展開を経て、従来の「PCのスキルが高く、新しいものが好き」なアーリーアダプター層から、メディアや外資系企業などの多忙なビジネスマンを中心に利用者が増えている点を指摘した。そして、このようなWindows Mobile端末をビジネスに活用する層を「モバイルインフォメーションワーカー」と定義した。Windows Mobile端末を採用した企業のユーザー調査を経て、梅田氏は「若くて華やかな女性などにも多く使われている。従来の男臭かったユーザー層とはかけ離れ、隔世の感がある」と表現した。

年内に10機種までラインナップを増強

 また、独自の進化が多い日本の携帯電話市場の中でのスマートフォンの位置付けについては、「企業における携帯電話の位置づけは10年前のPCと酷似している。当時、企業内に個人が持ち込んだPCが、ネットワーク化され、コンプライアンスなどの観点から情報システム部門が管理するようになった。今後、携帯電話もこのような流れの中にあり、汎用的なOSを搭載し、ネットワークへの接続機能を持つスマートフォンの需要が増えていく」(梅田氏)とした。

 今後の展開に関しては、「2007年中にはWindows Mobile端末のラインナップを10製品ほどに増やしたい。2月12日に発表したWindows Mobile 6搭載の端末も各キャリアと協議している」(梅田氏)と話し、さらなるラインナップの増強と一般層への普及を計る方針を打ち出した。

 また、3月15日からWindows Mobile端末購入者向けた、2万円分の商品券やオリジナルグッズが当たるプレゼントキャンペーンの実施を発表した。対象製品は、イー・モバイル「EM・ONE(S01SH)」ウィルコムのW-ZERO3シリーズ、NTTドコモ「hTc Z」、ソフトバンクモバイル「X01HT」。

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