“単発”と“定期”のバックアップ方法
本特集ではバックアップの種類を、OSのインストール時などに1度だけ行なう“単発バックアップ”と、一定周期でコツコツとコピーしていく“定期バックアップ”の2種類に分けて紹介していく。
- 単発バックアップ
- “ホーム”のドラッグ&ドロップ
- ディスクイメージでOSごと保存/復元
- 起動ボリュームのままバックアップ
- 定期バックアップ
- 主要な設定を“.Mac”に自動保存
- “Back Up”で書類を定期バックアップ
- 市販のバックアップソフトを使う
作業の際に注意したいのは、PowerPC搭載のMacの環境をバックアップした場合、OSやアプリケーションをインテルMacに復元しないほうがいいということ(下記コラム参照)。
“ホーム”フォルダー内にあるデータだけコピーするようにして、アプリケーションはできればインストールし直そう。ちなみに、次期Mac OS Xとなる“Leopard(レパード)”では、“TimeMachine”というバックアップ機能がOS標準で用意される予定だ。
PowerPCとインテルで異なる“バイナリー”
PowerPCのMacにインストールされているMac OS Xと、インテルMacのMac OS Xは、まったく同じプログラムではない。機能とインターフェースは共通しているものの、プログラムの実行データ(バイナリー)はそれぞれのCPU向けのものになっている。
また、SafariやiTunesといったアプリケーションも、各CPUに最適化されたものとなっている。つまり、2つの環境には基本的には互換性がないのだ。ちなみに両環境に対応できるソフトを“Universalバイナリー”と呼ぶ(参考リンク)。
インテルMac版のTigerには、PowerPC用のアプリケーションを動作させるために、エミュレーション機能“Rosetta(ロゼッタ)”が用意されている。
多くのPowerPC用アプリケーションは、このRosettaで動作する可能性が高いが、デバイスドライバーなどでは互換性がないことがあるため、アプリケーション自体を再インストールするほうが手っ取り早い。
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