ソニックウォールは、メールセキュリティ・アプライアンスの最新版「SonicWALL Email Security 5.0」を3月末から国内で提供すると発表した。画像スパムへの対応やコンプライアンス機能を強化した。
特定キーワード検出などのコンプライアンス機能も強化
「SonicWALL Email Security」は、中小企業から大企業までの利用に対応したメールセキュリティ・アプライアンス製品。アンチスパム、アンチフィッシング、コンテンツフィルタリング、ポリシー管理、コンプライアンス対策機能を持ち、新版となる「SonicWALLEmail Security 5.0」では、主に画像スパムへの対応やコンプライアンス機能を強化した。
画像スパムへの対応では、画像スパムをブロックするイメージ・サムプリンティング技術を導入したほか、ユーザーからのレポートをもとにした同社独自のデータベース「SMART Network」でも、画像スパムの評価データを迅速に提供できるようにした。
また、 コンプライアンス機能では、添付ファイルのスキャン、辞書のカスタマイズなどの既存機能に加え、特定のキーワードや情報が含まれるメールからの情報漏えいを防ぐ機能を追加した。具体的には、メールや添付ファイルから、「個人情報」などの特定のキーワード、クレジットカード番号などの事前に登録された情報を検出する機能や、医療/金融分野向けの辞書の搭載などが挙げられる。さらに、特定のポリシーに合致するメールだけを別のサーバに保管するアーカイブ機能も搭載した。
そのほか、大量のメールを送信するIPアドレスからの接続を保留/ブロックする「DoSプロテクション機能」、実在しないアドレス宛の大量のメール送信を制限する「QoS機能」、IPアドレスごとに設定を変更できる「手動IPファイアウォール」など、大量送信型の攻撃への対応を強化している。
価格については現在のところ未定。提供は今月末から、販売パートナーを通じて行なわれる。