セキュリティー対策ソフトが付属
ParallelsでWindowsを使い、インターネットに接続するときは、ウイルス感染やスパイウェアの侵入に対してMac以上に気を付ける必要がある。
そんな事情を考慮してか、Parallelsにはロシアのカスペルスキーラブス社の総合セキュリティーソフト『Kaspersky Internet Security 6.0』がバンドルされるようになった。
ゲストOSとしてWindows XP/Vistaを使用している場合に利用可能で、使用期限はインストールしてから6ヵ月となっている。
ただし標準ではインストールされないため、Parallelsの“Actions”メニューから“Install Kaspersky Internet Security”を実行し、手動で組み込もう。
画面のリサイズも可能に!
本バージョンではこれまで紹介してきた機能以外にも細かい改良が行なわれている。
例えば、Windowsの解像度を変更する場合、従来はWindows側の“画面のプロパティ”で変更する必要があったが、Parallelsのウィンドウをリサイズするだけで自動的にWindowsの解像度が追従するようになった。縦横比も自由に変更可能だ。
【まとめ】今後のDirectXサポートに期待
Mac OS XとWindowsの親和性を高めるCoherencyモードはMacをメインに使いつつ、Windowsアプリケーションを補助的に使いたいというユーザーには正にピッタリの機能と言えるだろう。
仮想マシンが苦手とする3Dゲームについても、1ライセンスで容易に共存可能になったBoot Camp機能で対応でき、不満点はほぼ解消されたと言える。だが、欲を言えばやはり再起動なしにWindows用の3Dゲームを楽しめるのが理想的だろう。
折しも競合製品であるVMwareはDirectX 8.1に対応した最新β版を公開したばかり(関連記事)。Parallelsも将来のバージョンでDirectXに対応することを表明しており、今後はこの分野での優劣がインテルMac用仮想マシンソフト界の覇者を決めることになるだろう。
