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約半年ぶりのアップデート!! (後編)

Parallels Desktop for Mac 2.5

2007年03月07日 08時45分更新

文● 田中俊光

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USB 2.0対応で転送速度がアップ!!


USBサポートでは2.0規格に対応し、転送速度が向上したほか、ウェブカメラも使用できるようになった。Boot Camp用のドライバーを組み込むことで、内蔵iSightも利用可能だ。

周辺機器との互換性も向上したようで、筆者の場合は以前のバージョンで非対応だったプリンター『PM-A700』が使えるようになった(参考記事)。もちろんすべての周辺機器の動作が保証されているわけではないが、以前使えなかった周辺機器がある人は再チャレンジしてみよう。

なお、従来同様、FireWireポートやExpressCardスロットはサポートされていないため、これらのポートに接続した周辺機器はParallelsで直接使えない。

Boot CampのiSightドライバー

Boot Camp用のiSightドライバーは、“Macintosh ドライバCD”に含まれている。CDをセットし、コマンドプロンプトから下記コマンドを実行することで取り出せる

"D:¥Install Macintosh Drivers for Windows XP.exe" /V /a

使えるプリンターも増えた

以前はエラーで使えなかったセイコーエプソン(株)のプリンター『PM-A700』も印刷が可能になった



光学式ドライブで書き込みを実現


従来、Parallelsの光学式ドライブは、インテルMacに搭載されているドライブの種類に関わらず、書き込み不可のDVDドライブとして認識されていた(参考記事)。

その点、バージョン2.5では書き込み可能な光学式ドライブとして認識され、実際に使用できるようになっている。また、以前のバージョンで制限事項とされていた音楽CDの再生にも対応した。

光学式ドライブ

仮想マシンから光学式ドライブへの書き込みが可能になった

音楽CDの再生

以前のバージョンでは制限事項となっていた音楽CDも再生できる



最新の『Windows Vista』に対応


アップグレードするときは注意

OS種別を“Window XP”として作成した仮想マシンは、互換性に問題があるためそのままではVistaへアップグレードできない

バージョン2.5のParallelsでは、この1月に一般向けリリースが開始された『Windows Vista』にも正式対応を果たした。

注意したいのは、今までParallelsで使っていたWindows XPの仮想マシンをVistaに更新する場合で、そのままではアップグレードできない。

まずWindows XPを終了して、Parallelsの“Actions”メニューから“Prepare Windows Vista Upgrade”を実行。Vistaに対応した仮想マシン構成に変更しておく必要がある。

Parallelsで『Windows Vista Ultimate』を起動したところ(左図)。Coherenceモードでは少々不自然な表示となってしまう(右図)

なお、『Windows Vista Home Basic』と『Home Premium』の両エディションは、仮想マシンやエミュレーターのゲストOSとして使用することがライセンスで禁止されている。

ParallelsでVistaを使うときは、『Windows Vista Business』、または『Windows Vista Ultimate』をインストールする必要がある。

また、ゲストOSとしてインストールしたWindows Vistaではマイクロソフトの著作権保護技術(DRM)で保護されたコンテンツを再生することが禁止されているので注意してほしい。

(次ページに続く)

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