このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

デジカメもハイビジョン対応の時代到来!?

ソニー、フルHD静止画出力機能を備えたデジタルカメラ“サイバーショット”新製品4機種を発表

2007年02月28日 12時30分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニー(株)は28日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品4機種を一挙に発表した。大画面デジタルTVにカメラを接続し、フルHD解像度での静止画出力を行なう機能や、強化された顔検出機能、700~800万画素級のCCD搭載などを特徴とする。価格は全機種オープンプライス。

フルHD解像度での静止画TV出力に対応したサイバーショット新製品の1機種『DSC-T100』

フルHD解像度での静止画TV出力に対応したサイバーショット新製品の1機種『DSC-T100』

ハイビジョンで写真を楽しむ

サイバーショット新製品に共通する大きな特徴は、デジタルカメラをハイビジョン対応の大画面デジタルTVと接続して、フルHD解像度での静止画出力を可能にした点にある。他社製品や同社従来製品の多くでは、SD解像度での出力は可能であるが、その場合高解像度の写真を大幅に縮小して表示するため、本体の写真の画質を大きく損なっていた。新製品は解像度1920×1080のフルHD解像度で出力可能となったことで、高解像度の大画面デジタルTVを使って、鮮明な写真を楽しめるようになる。音楽に合わせて写真をスライドショー形式で表示する“音フォト”機能も、フルHD出力に対応している。

フルHD解像度での出力には、別売りの“HD出力アダプターケーブル”(D出力、コンポーネント出力、4700円(税別))か、充電機能付きのクレイドル“TV用サイバーショットステーション”(D出力、7700円(税別))が必要である。

もうひとつの特徴が、同社のデジタル一眼レフカメラ『α100』にも搭載されている、強力な画像処理エンジン“Bionz”(ビオンズ)を駆使した“顔検出”機能である。フレーム内から人物の顔部分を自動検出し、ピントを合わせる機能は人気が高い。サイバーショット新製品では、この顔検出機能を強化。動く人物に対する追尾の高速化や、斜め方向の顔でも検出したり、顔に当たる光を推測して自動でホワイトバランス補正を行なうなど、人物の顔を奇麗に撮る機能を強化している。最高ISO感度もISO 3200相当になるなど強化されている。

新機種で採用されたメニュー画面のサンプル。PSPなどの“クロスメディアバー”に似た操作感となっている

新機種で採用されたメニュー画面のサンプル。PSPなどの“クロスメディアバー”に似た操作感となっている

その他にも、4機種中3機種が有効画素数約810万画素のCCDを搭載。液晶画面上でのメニューのインターフェースを分かりやすいデザインで統一するなど、デジタルカメラとしての基本性能や使い勝手面でも強化が図られている。

光学5倍ズーム&810万画素
DSC-T100

サイバーショット『DSC-T100』。写真はシルバーのモデル

サイバーショット『DSC-T100』。写真はシルバーのモデル

今回の新製品の中でも注目の機種が、薄型コンパクトデジタルカメラ『DSC-T100』である。ラインナップとしては、2006年9月発表の『DSC-T50』の後継と呼べる製品であるが、機能やデザインなどが大幅に変更されている。

縦にした状態の見た目の重視したデザインはシンプルながら、ヘアライン加工のボディーと相まって美しい

縦にした状態の見た目の重視したデザインはシンプルながら、ヘアライン加工のボディーと相まって美しい

本体デザインは“縦型”を重視しており、全面ヘアライン加工を施された金属的な高級感のあるボディーを備える。ボディーカラーはシルバー、ブラック、レッドの3色のバリエーションが用意されている。

ブラック

ブラック

レッド

レッド

DSC-T100のカラーバリエーション

フルHD出力対応、強化された顔検出機能といった共通する特徴を備えるほか、光学5倍ズームのレンズ、有効画素数約810万画素のCCDなどを搭載する。内蔵する液晶ディスプレーは、3インチ/約23万ドットの“クリアフォト液晶プラス”を備える。

DSC-T100の背面。3インチの大きめな液晶ディスプレーを備える。HOMEボタンでトップメニュー表示に切り替わるなど、操作系も改良されている

DSC-T100の背面。3インチの大きめな液晶ディスプレーを備える。HOMEボタンでトップメニュー表示に切り替わるなど、操作系も改良されている

搭載するレンズはカール ツァイス“バリオ・テッサー”レンズで、先述のとおり光学5倍ズームに対応。光学式手ぶれ補正機能も搭載する。

標準撮影可能枚数は約340枚(CIPA規格)。撮影用に31MBのメモリーを内蔵するほか、記録媒体としてメモリースティック デュオ/メモリースティックPROデュオに対応する。

メモリースティック デュオとバッテリーは右側面に挿入する。バッテリーは新製品共通

メモリースティック デュオとバッテリーは右側面に挿入する。バッテリーは新製品共通

発売日は3月9日の予定で、予想実売価格は5万円前後。

撮像素子 有効画素数
1/2.5型 約810万画素
レンズ
カール ツァイス“バリオ・テッサー”(F値 F3.5-4.4、焦点距離 f=5.8~29.0mm/35mmフィルムカメラ換算時35~175mm相当)
ズーム機能
光学 5倍
液晶パネル
3.0型/約23万画素
バッテリー撮影枚数(CIPA準拠)
約340枚
サイズ/重量(撮影時)
幅91.8×奥行き22.3×高さ59.2mm/約171g

4色カラー&810万画素&スタミナ
DSC-T20

サイバーショット『DSC-T20』。写真はホワイトのモデル

サイバーショット『DSC-T20』。写真はホワイトのモデル

薄型コンパクトデジカメとしては、エントリー・女性ユーザーを重視した『DSC-T20』も発表された。ラインナップとしては、2006年8月発表の『DSC-T10』の後継機種となる。

薄型コンパクトのボディーに、光学3倍ズームのレンズと光学式手ぶれ補正機能を搭載。撮像素子にも有効画素数約810万画素のCCDを搭載するなど、カメラとしての機能は充実している。フルHD解像度出力や強化された顔検出機能なども搭載する。内蔵する液晶ディスプレーは、2.5インチ/約23万ドットのクリアフォト液晶プラス。

女性ユーザーの比率が高いシリーズの傾向を反映して、T20では4色のカラーバリエーションがラインナップされた。また本体デザインもレンズカバーを小さくしてコンパクトさを強調したり、エッジに丸みを持たせるなどの工夫が凝らされている。

4色のカラーバリエーションを用意。ホワイトとピンクは女性向け、ブラックとシルバーは男性向けと想定されている

4色のカラーバリエーションを用意。ホワイトとピンクは女性向け、ブラックとシルバーは男性向けと想定されている

バッテリー撮影枚数の多さも特徴で、内蔵バッテリーで約380枚の撮影が可能となっている。内蔵撮影用メモリーや記録媒体はDSC-T100と同様である。

発売日は4月6日の予定。予想実売価格は4万円前後。

撮像素子 有効画素数
1/2.5型 約810万画素
レンズ
カール ツァイス“バリオ・テッサー”(F値 F3.5-4.3、焦点距離 f=6.33~19.0mm/35mmフィルムカメラ換算時38~114mm相当)
ズーム機能
光学 3倍
液晶パネル
2.5型/約23万画素
バッテリー撮影枚数(CIPA準拠)
約380枚
サイズ/重量(撮影時)
幅89.7×奥行き22.8×高さ55.7mm/約159g

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン