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ペンタックス、水深3mで連続2時間の水中撮影が可能な『オプティオW30』などを発表

2007年02月22日 10時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ペンタックス(株)は22日、コンパクトデジタルカメラの新製品として、水中撮影に対応する『オプティオW30』、1000万画素CCD搭載で手ぶれ補正機能を強化した最上位機『オプティオA30』の2製品を3月中旬に発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は4万円前後(W30)、4万円台前半(A30)。

同時に、デジタルカメラ専用設計レンズの新製品2製品と、3月8日(現地時間)から米国ラスベガスで開催される写真関連の世界的な展示会“PMA 2007”などに出展予定の現在開発中の製品などを明らかにした。

オプティオW30

水深3mで水中撮影が可能な『オプティオW30』

オプティオW30は、防水機能を強化した水中撮影対応のコンパクトデジタルカメラ。2006年8月発表の従来機種『オプティオW20』が水深1.5mで連続30分だったのに対し、W30は水深3mで連続2時間の水中撮影が可能になった。JIS保護等級8級の防水性能とJIS保護等級5級の防塵性能に加えて、レンズの前面には撥水性のあるフッ素系の保護膜“SP(Super Protect)コーティング”を施しており、海のレジャーやガーデニング、キャンプなどのアウトドアでの撮影でも、水濡れや汚れの心配なく撮影ができるという。

手ぶれ補正機能は、周囲の明るさや被写体の動きに応じて自動的に感度を最高ISO 3200まで向上させる“Digital SR(Shake Reduction)”モードを搭載。また、動画撮影時の手ぶれも補正する“Movie SR”モードを備える(Movie SRモード時には、通常撮影より画角が狭くなるという制限がある)。

このほか、画面内に人物の顔を検出すると自動的に顔にフォーカス/露出を最適化する“顔認識AF&AE”を搭載(撮影モードが“ポートレート”“セルフポートレート”“美肌”のいずれかで、カメラを人物の正面に向ける必要がある)。撮影モードについては、風景/ポートレート/夜景/標準を自動的にカメラが認識して切り替える“オートピクチャーモード”も備えており、カメラの操作になれない初心者でも、うっかりモードを切り替え忘れて失敗写真になる、という心配が少ないという。

オプティオW30の背面

オプティオW30の背面

撮像素子は有効710万(総741万)画素の1/2.5インチCCDを採用。静止画の記録解像度は最大3072×2304ドットで、Exif 2.2/DPOF/PRINT Image Matching III対応のDCF準拠JPEG形式で保存される。動画は最大640×480ドット/毎秒30フレームのMotionJPEG圧縮QuickTime形式(モノラル音声付き)で、メモリー容量いっぱいまで連続撮影が可能。

レンズは9群11枚(片面非球面レンズ1枚、両面非球面レンズ2枚含む)、35mmフィルムカメラ換算時38~114mm相当の3倍ズーム。液晶ディスプレーは2.5インチ/約11万5000画素。明るい屋外で見やすいようにバックライトの輝度を一時的に向上する“LCDブースター機能”を備える。

ピンクモデル

オプティオW30のピンクモデル

ブルーモデル

同じくブルーモデル

記録メディアは、本体内蔵の約21.9MBフラッシュメモリーとSDメモリーカード/SDHCに対応。電源は専用リチウムイオンバッテリー(D-LI63)で、ACアダプターは別売。撮影可能枚数は約210枚(CIPA測定法準拠)。インターフェースは、USB 2.0(PictBridge対応)とAV出力端子を備える。本体サイズと重量は、幅107.5×奥行き23.5×高さ54mm/140g(本体のみ)もしくは160g(バッテリー/SDメモリーカード含む)。本体カラーは、シルバー/ピンク/ブルーの3色が用意される。



オプティオA30

同社コンパクトモデルの最上位機種『オプティオA30』

オプティオA30は、強化した光学式手ぶれ補正機能と1/1.8インチの大型CCDを採用する1000万画素コンパクトデジタルカメラ。光学式手ぶれ補正機能“SR”は、従来同様CCDシフト方式だが、新たに高精度ジャイロセンサーと同社の一眼レフデジタルカメラの手ぶれ補正技術を応用した制御アルゴリズムにより、手ぶれ検出精度を向上させたという。具体的には従来シャッター速度換算で2~3段分だった補正効果が2.5~3.5段分に引き上げられている。また、周囲の明るさや被写体の動きに応じて感度を最高ISO 3200(従来はISO 1600)相当まで引き上げるDigital SR、動画撮影時の電子的な手ぶれ補正機能Movie SRも搭載する。

本体背面の液晶ディスプレーは2.5インチ/約23万5000画素の高精細タイプで、構図やピントの確認が容易に行なえるほか、広視野角タイプを採用し、ハイ/ローアングル撮影などで斜めから液晶パネルを見た場合でも明るさや色の変化が少ないという(LCDブースター機能も搭載)。

このほか、顔認識AF&AEの搭載、ピント合わせや起動時間を従来機種より最大30%高速化、記録解像度を下げることで、光学ズームから連動して画質を下げることなく拡大した写真が撮れる“インテリジェントズーム”機能の採用など、撮影機能の強化が図られている。

オプティオA30の背面

オプティオA30の背面。W30とサイズは同じながら、約23万5000画素の高精細液晶パネルを採用

撮像素子は有効1000万(総1037万)画素の1/1.8インチCCDを採用。静止画の記録解像度とファイル形式は、最大3648×2736ドット、Exif 2.2/DPOF/PIM III対応のDCF準拠JPEG。動画撮影機能は最大640×480ドット/毎秒30フレームのDivX圧縮MPEG-4準拠のAVI形式(モノラル音声付き)で、メモリー容量いっぱい(最大2GB)まで連続撮影が可能。なお、動画の毎秒30フレームは、毎秒25フレームの映像信号から合成処理して記録される。

レンズは5群7枚(非球面レンズ3枚含む)、35mmフィルムカメラ換算時38~114mm相当の3倍ズームで、一部レンズを横に滑らせて格納する“スライディングレンズ”方式を採用。前述のインテリジェントズーム機能を併用すると、最大16.3倍相当のズーム撮影が可能となる。

記録メディアは、本体内蔵の約22MBフラッシュメモリーとSDメモリーカード/SDHCに対応。電源は専用リチウムイオンバッテリー(D-LI8)で、ACアダプターは別売。撮影可能枚数は約150枚(CIPA測定法準拠)。インターフェースは、USB 2.0(Hi-Speed対応、PictBridge対応)とAV出力端子を備える。本体サイズと重量は、幅89.5×奥行き23.5×高さ57.5mm/130g(本体のみ)もしくは150g(バッテリー/SDメモリーカード含む)。

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