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【ケータイ機能一本釣り】

“メタぽん”のネットサービス周りを吟味する!

2007年02月17日 12時48分更新

文● ヤシマノブユキ

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このページでは、WX320K固有の機能というわけではないが、実質的に携帯機器から利用できるのがWX320Kだけとなるオンラインサービス機能に注目してみた。メモリーカードスロットのないメタぽんならではの新しいサーバーサービスについて細かくチェックしていきたい。

WX320Kで初対応となるOperaのサーバーサービス



WX320Kでのみ利用できるサービスとは、ノルウェーのOpera Software(オペラ)社が提供する“Opera ブリッジ for WX320K”というもの。WX320K利用者は、端末からユーザー登録を済ませれば、合計300MBのサーバースペースを2010年1月末まで無償で利用できる(その後の予定は未定)。Opera ブリッジ for WX320Kで利用できる機能は以下の4つ。

  • 気になるブログの更新状況をチェックできる“RSSリーダー”
  • 端末のデータフォルダーにあるファイルを保存できる“オンラインストレージ”
  • アップロードした画像をサムネイルで一覧できる“フォトアルバム”
  • サーバーで直接編集/保存するテキストエディター“スティッキーノート”

では、まずRSSリーダーから実際の操作を画面で見ていこう。

RSSリーダー

フィードの追加方法には自動と手動の2種類がある。自動の場合、フィードを配信していそうなブログをOperaで開き、“メニュー→RSSフィード管理→AutoDiscover”と選択し、“Atom”か“RSS”を選択すればフィードを追加できる



記事

自動でRSSフィードを取得できない場合は、“フィードの管理”でフィードのURLを手入力し、手動で追加することになる。一度に取得可能な記事の数を、10件から最大300件までの範囲でフィードごとに設定できる

更新タイミング

Opera→RSSリーダー”で更新のタイミングなどを細かく設定できる



RSSフィードを登録したブログなどの記事を読むときは上の画面で“RSSフィード一覧”を選択。一覧が表示され、タイトルをクリックすると、記事本文の表示/非表示を切り替えられる。更新で取得した記事はデータフォルダーの“インターネット”タブの中に“feeds.html”という名前で保存されている。ローカルにあるのでオフラインでもサクサク読めるのがイイ。本文中の赤い文字や“記事を読む”がウェブへのリンクとなる。

記事

メタぽん上で表示したブログ記事。取得した記事はローカルでも閲覧できる

“自動更新”モードにしておくと、待受にRSSアイコンが表示される(写真左)。新着記事があるときはオレンジ色、更新された記事がなければ灰色(写真中)、何らかのエラーがあると“×”が付く(写真右)

京ぽんのショートカット機能“マイオリジナル”も引き続き搭載。ここに“RSSフィード一覧”を登録しておくと、2アクションで記事一覧を開けるので便利だ。RSSリーダー以外の機能は、通常はOperaのブックマークに登録してあるが、同様にマイオリジナルに登録しておいた方がすばやくアクセスできる。

マイオリジナル

よく使う機能はマイオリジナルに登録しておくことで2タッチで機能を起動できる

オンラインストレージ

オンラインストレージ

1ファイル5MBまでという制限があるが、サーバー上に300MBまで保存できるオンラインストレージ

オンラインストレージには、データフォルダーにあるファイルであれば形式を問わずにアップロードできる。日本語のファイル名にも対応し、ファイル名をクリックするとサーバー上にあるファイルをダウンロードできる。並べ替えや一括アップロードに未対応なのがやや不便。

フォトアルバム

フォトアルバム

アップロードした画像はリスト表示のほかサムネイルでも表示される

フォトアルバムは、撮影した日ではなく、アップロードした日付を基準に、日付ごとのフォルダーに自動的に仕分けされる。一括アップロードや連続アップロードができないのはまだしも、あとから任意のフォルダーにアップロードすることもできないので、サムネイル表示できる保管場所と割り切った方がいい。

スティッキーノート

メモ

思いついたアイデアや大事な連絡先などはサーバーにすぐに保存!

サーバーにテキストを直接保存できるスティッキーノートでは、アップロードしたテキストのキーワード検索や並べ替えはできないが、データは常にサーバーに保管されているのが利点。例えば「合コンでお知り合いになった女の子の連絡先を水没でパーにした」てな目に遭わなくて済む。



実際に試用してみて、最も使い甲斐があるなァと感じたのはRSSリーダーだ。フィードの追加から閲覧/管理まで、操作がシンプルで分かりやすいのが特に良かった。

なお、今回は試せなかったが、WX320Kに付属しているパソコン用フルブラウザー“Opera 9”を使うと、このサーバーサービスをパソコンからも利用できる。Opera 9はWindowsだけでなく、Mac OS Xにも対応しているので、オンラインストレージを通じたデータのやり取りなど、Macでも活用できそうなのがとても気に入った。

ただ、全体にシンプルなぶん、逆に細かいことはニガテなようだ。追加したフィードをフォルダーで整理できないのと、更新状況をサブディスプレーで確認できない点が、個人的にはやや窮屈に感じた。

機能面での物足りなさはあるが、唯一無二のサービスが利点

更新された記事を待受に表示することまではできないが、気になるブログの更新状況を常にチェックできるという点では、スマートフォンよりもずっと手軽で好感が持てる。何より、Operaのサーバーサービスを使えるのは、今のところWX320Kしかないのだ。

メモリーカードスロットの有無にかかわらず、こうした実用的なサービスは、ぜひ他機種にも展開してもらいたい。

WX320Kの主なスペック
製品名 WX320K
ディスプレー メイン:2.2インチTFT液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:モノクロ液晶パネル(74×14ドット)
カメラ 有効130万画素CMOSセンサー
データフォルダー容量 データ:約16MB、メール:約4MB
外部メモリー
連続通話時間 約300分
連続待受時間 約450時間
本体サイズ/重量 幅約49×奥行き21×高さ98mm(突起部含まず)/約105g
本体カラー レッド、シルバー、ブラック

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