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ヘッドセットのGNネットコムが事業統合、ブランド名を「Jabra」に統一

2007年02月16日 18時20分更新

文● アスキービジネス編集部

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ヘッドセットメーカーのGNネットコムジャパンは、2月16日、東京都内で会見し、コンシューマ用事業と業務用事業を統合すると発表した。ブランド名を「Jabra」(ジャブラ)に統一し、3月1日からGNジャパンに社名を変更する。


パートナー戦略を強化、需要取り込みで年商15億円を目指す


GNジャパンの代表取締役社長に就任する予定の若林保司氏

GNジャパンの代表取締役社長に就任する予定の若林保司氏

 今回の発表は、同社の親会社であるデンマークのGNネットコムとGNモバイルが昨年5月に経営統合したことを受けたもの。これまで同社では、携帯電話/音楽プレーヤ用の製品を手がけるコンシューマ用事業と、コールセンターやオフィス利用者向けの業務用事業とを別々に展開していた。

 ヘッドセット市場は、コンシューマ/業務用ともに急成長を遂げており、同社の予測によると2010年には25%の市場拡大が見込まれている。コンシューマではiPodなどのオーディオプレーヤやBluetooth携帯電話の普及、業務用ではコールセンターのニーズ拡大やオフィス環境の変化などが要因と見られる。同社はiPodやPC接続に対応したヘッドセットを販売しており、Bluetooth接続のワイヤレスタイプの製品を中心にさらなる顧客の取り込みを狙う。

 今回の統合と合わせて、同社はパートナー戦略と保守体制を強化する。これまで別々だった業務用/コンシューマ用のパートナー制度や保守体制を見直し、統合・一本化する。また、グローバルでは米シスコシステムズや米アバイアと業務用製品について協業しているが、今後は国内でも両社をはじめとする複数のITベンダーとの協業関係を強化していく予定だ。

 GNジャパンの代表取締役社長に就任する予定の若林保司氏は、「今年は20種類以上の製品を発売する」とラインナップの大幅な拡充を明言。昨年、業務用/コンシューマ用合わせて8億円だった売上高を、業務用10億円/コンシューマ用5億円の計15億円程度まで引き上げる方針を示した。

 GNジャパンの親会社であるGNは、海底ケーブルなどを手がける企業として1869年にデンマークで創業。1940年にヘッドセット関連事業を拡大し、2005年には世界市場シェア1位を獲得した。日本には1986年に進出している。

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