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アークン、グレーツールにも対応した企業向けマルウェア対策ソフトの新版

2007年02月15日 19時40分更新

文● アスキービジネス編集部

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株式会社アークンは、1月30日、総合マルウェア対策ソフト「AntiMalware v5」を発表した。スパイウェアやハッキングツールだけでなく、ファイル交換ソフトなどのグレーツールに対応したのが特徴で、企業向けに販売する。
2月15日には東京都内で製品発表会が開催され、詳細な機能と販売戦略が明かされた。


「国産」に強み、独自のマルウェアデータベース


アークン代表取締役 渡部 章氏
アークン代表取締役 渡部 章氏

 「AntiMalware v5」は、ウイルス/アドウェア/スパイウェア/ハイジャッカーなどのマルウェアの検出・処理を行なうセキュリティ対策ソフト。データベースの配信やログの収集を行なう管理サーバを社内に設置し、クライアントPCにエージェントプログラムを配布・導入する企業向けの製品だ。

 特徴は、ファイル交換ソフトなどの「それ自体には悪意はないが、企業には不要なもの」(代表取締役の渡部 章氏)である「グレーツール」を含めた対策を行なえる点。また、「日本企業の、日本企業にある、日本企業のためのマルウェア対策を提供する」(ソリューション営業部の平野浩達氏)として、日本国内で問題になることが多い、国産マルウェアへの対応力にも強みを持つ。検出に用いるのは、アークンが独自に収集・作成しているマルウェアのデータベース。加えて、ウイルス対策には露カスペルスキーのエンジンも採用し、合計35万種類以上のマルウェアと6000種類以上のファイル交換ソフトに対応するという。

マルウェアが示す範囲。AntiMalwareでは、グレーツールと呼ばれるファイル交換ソフトなどもカバーする
マルウェアが示す範囲。AntiMalwareでは、グレーツールと呼ばれるファイル交換ソフトなどもカバーする

 なお、AntiMalwareは、他のウイルス対策ソフトとの共存も可能となっている。特に新バージョンでは、旧バージョンに比べて約50%の高速化、プログラムサイズの40%削減を図っており、他社のウイルス対策ソフトとの同時利用のニーズに応える。

AntiMalwareのクライアントエージェント。他のウイルス対策ソフトとの併用も可能
AntiMalwareのクライアントエージェント。他のウイルス対策ソフトとの併用も可能

複数のポリシーを包括的に適用できる充実した管理機能


ソリューション営業部 平野浩達氏
ソリューション営業部 平野浩達氏

 前述のとおり、AntiMalwareはさまざまなマルウェア/グレーツールに対応するが、現実には問題とあるマルウェアと正規のプログラムを明確に切り分けることは難しい。たとえば、動作テストやオートデモの目的でキー情報を記録させたり、操作ログを取得するためにクライアントに監視ソフトを導入している企業もある。

 そこでAntiMalwareでは、「最終的には(どのプログラムを対象とみなすか)企業のポリシーとして決めてもらう」(平野氏)とし、個人任せではなく企業や部署単位で定めた運用ポリシーに基づく対策を取れるようにした。具体的には、Webベースの管理ツール「AntiMalware Manager」を用意し、管理者がホワイトリスト/ブラックリストを設定する。ポリシーは複数作成し、企業全体/グループ/個人ごとにそれぞれ設定することが可能だ。たとえば、会社全体の基本ポリシーとは別に、「営業部のみのポリシー」「開発テスト担当者のみのポリシー」といったポリシーを定義して適用することができる。

Webブラウザでアクセスできる「AntiMalware Manager」の画面。全体/グループ/個人にそれぞれ別のポリシーを適用できる
Webブラウザでアクセスできる「AntiMalware Manager」の画面。全体/グループ/個人にそれぞれ別のポリシーを適用できる

 さらに、AntiMalware Managerでは、エージェントのアンインストール禁止/非表示化などのクライアント側の動作制御や、動作状況の確認、ログの閲覧/レポート作成なども可能となっている。これらの機能により、社内のマルウェア対策を一元化するとともに、柔軟な運用体制を実現するという。

 AntiMalwareの対応OSは、Windows 98SE/Me/2000/XP/Vista。管理サーバの対応OSは、Red Hat Enterprise Linux、Windows 2000 Professional/2000 Server/Server 2003/XP。価格は、スパイウェア/グレーツール対策機能と管理ツールを備えた「AntiMalware-AS」が2万250円/5クライアント(税別)から。ウイルス対策機能を追加した「AntiMalware-AV」は2万7750円/5クライアント(税別)からとなる。なお、2年目以降は年間サポート料金が別途必要だ。

 同社では、新バージョンの発売に合わせ、キャンペーンを実施する。旧バージョンのユーザーの無償バージョンアップ/追加ライセンスの購入を割り引く「無償アップグレードサービス」、他社製品からの乗り換え時に最大50%割り引く「乗換割引サービス」の2つで、実施期間はいずれも今月19日から9月30日まで。

 AntiMalwareは、旧バージョンで10万ライセンスの販売実績を持つ製品だが、渡部氏は「ウイルス・マルウェア対策製品はいまや1000万ライセンスの市場。われわれもより大きなパイを狙う。新バージョンで50万ライセンス程度の獲得を狙いたい」と意欲を示した。同社では今後、管理サーバの設置が不要なASPサービスや、スタンドアロン版の提供も始める計画だ。

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