【3GSM World Congress 2007 Vol.1】
世界最大の携帯電話展示会が12日にいよいよ開幕!
2007年02月12日 02時32分更新
世界各国の移動体通信関連企業が出展する展示会“3GSM World Congress(ワールドコングレス) 2007”が、スペインのバルセロナで12日から15日(現地時間)まで開催される。会場はスペイン・バルセロナのフィラ・デ・バルセロナ(Fira de Barcelona)。開幕前日の11日には、会場ではブースの設営が急ピッチで進められていた。
今回の3GSMでは、米マイクロソフト(Microsoft)社が、携帯端末向けOSの新バージョン“Windows Mobile 6”を発表するとの予告がなされている。これは、開発コードネーム“Crossbow(クロスボウ)”と呼ばれていたもので、検索時に最初の何文字かを入力するだけで絞り込める“インクリメンタル・サーチ”や、“電子メールのHTML対応”“Windows Liveへの対応”などが盛り込まれている。
このほか、オランダのロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス(Royal Philips Electronics)社の一部門であるポリマー・ビジョン(Polymer Vision)社は、折り曲げることのできる“ロールアップ式”の液晶ディスプレーを搭載した携帯端末を展示する予定。
日本メーカーでは、シャープ(株)が“マクラーレンケータイ”や“AQUOS(アクオス)ケータイ”のほか、高速データ通信サービスの“HSDPA”に対応した2007年モデルを展示する予定だという。NECエレクトロニクス(株)は、携帯電話向けLSI“MedityM1(メディティエムワン)”による欧州のデジタルTV規格“DVB-H”の受信デモや、オーディオ・プロセッサー“AP131”を利用した音楽再生のデモを行なう。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)も、今月9日に屋外実験に成功したと発表した(関連記事)、第4世代移動通信システムによる下り最大約5Gbpsのパケット信号電送のデモンストレーションを行なう予定。
端末では、韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)社が、HSDPA対応のタッチスクリーン式携帯電話『Ultra Smart F700』をすでに発表しており、フィンランドのノキア(Nokia)社、米モトローラ(Motorola)社、英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(Sony Ericsson Mobile Communications)社などの大手メーカーも、新製品の発表を行なうのではないかと見られている。
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