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A子(22歳)。新人OL一年生。学生時代は自分でパソコンを所有していなかったが、必要に迫られて就職直後に『Let'snote LIGHT R3』を購入。ようやくパソコンの便利さや、仕事での必要性を実感し始めたところ。ただ、ときどき大事なファイルがパソコンに入っていなくて営業先で大慌て、なんてことも……。
仕事歴=パソコン歴の“W一年生”です
学生時代から、周囲にはパソコンを使っている人も多かったが、自分で買って毎日持ち歩くなんてことは思いもしなかった。自宅には、父が3年くらい前に買ってきた大きなパソコンがあるし、提出するレポートをそれで作ったこともあるけど、そんな形で必要に迫られて使う程度。友人との連絡は携帯電話と携帯のメールで済んでしまう。正直、そのころはパソコンが何に役立つのか、ぴんと来なかった。正直なところ、「なんでみんな、あんなに高いものを自分で買ってるんだろう?」としか思わなかった。
ところが、いざ就職とみると、仕事に関連するメールの数は学生時代の数十倍!! しかも毎日の資料や重要な書類の多くがデジタルデータで、先輩から早々に「家でも会社でも外出先でも、1台のパソコンを持ち歩いて使えるノートパソコンを持っているほうがいい」、とアドバイスされた。これなら就職前に友達の忠告を素直に受けて、もっと早くパソコンを手に入れておけばよかったと少し反省しつつ購入したのが、軽くて普段持ち歩くカバンに入れても外に響かない小ささの『Let'snote LIGHT R3』だ。
今では休日の買い物や食事の情報収集に、映画のチケット予約にとパソコンとインターネットの便利さをしっかり享受しているけど、あのときのピンチは今思い出しても冷や汗ものだった。
「えー、昨日作ったファイルがない!?」
その日は営業先で重要なプレゼンテーションがあり、上司のお供を言い付かっていた。プレゼンテーション資料の作成も命じられていて、先輩のチェックと助言を受けながら何とか前日夜に完成させ、ほっとして帰宅。当日は出先に直行して、営業先の入っているビルの受付で上司と一緒にうかがう予定だった。
「あ! やばいっ」朝、電車を待つ駅で思わず大声を上げてしまったが、頭に血が上ってきたのは恥ずかしさばかり原因ではなかった。昨夜作ったプレゼンテーション用のデータを会社のデスクトップからノートパソコンにコピーしてくるのを忘れたのだ。営業先とは逆方向の会社に立ち寄ると遅刻してしまうし、上司は移動中らしく携帯に出てくれない。困った。ともかく会社に電話してみると先輩が早めに出社していた。
「どうしよう〜」われながら情けない声で、いきなり泣きついてしまった。
すると先輩はこともなげに、ちょうど昨日チェックした最終版が手元にあるから、メールしてくれるという。しかし、出先でメールを受けるといっても、プレゼン資料を携帯じゃ受けられないんだから! 家までダッシュで戻れっていうの!? と嘆くと先輩は笑いながら、「今駅に居るんだろ? だったら“無線LAN倶楽部”の公衆無線LANサービスを使って、インターネットに接続できるから、その場でメールを受け取れるじゃないか」
え? 確かにパソコンを買ったときに、自宅でもインターネットに接続できるように契約したけど、あれは家でしか使えないんじゃ? 公衆無線LANなんて申し込んでないですよ。
「大丈夫、携帯電話から申し込んですぐその場で使い始められるから、まずiモードでここにアクセスして……」と手順を説明してくれた。
- 携帯電話から http://www.wi-gate.net/ascii/ に接続して、利用申し込み(ユーザー登録)を行なう。このとき決済のためクレジットカードが必要。月額会員費は月額210円
- ユーザー登録が終わったら、ログインして自分の居場所を駅名やビル/店舗名、住所、電話番号などで入力。今は駅に居るので、場所の入力・特定も簡単だ
- すると一番近くの公衆無線LANサービスを利用できる場所を教えてくれる。ちょうど、この駅ではホームでエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(株)(NTT-BP)の“無線LAN倶楽部”がサービスを行なっている
- そのまま選択して利用申し込みを行なうと、2時間399円で無線LANによるインターネット接続が利用可能になるIDとパスワードを発行してくれる。この画面を見ながら、ノートパソコンの“ワイヤレスネットワーク接続”を設定すれば手続きは完了だ
ワイヤレスネットワーク接続といっても、OS(Windows XP)が勝手に近くの接続先をリストアップしてくれるから、特に面倒なことはなかった。あとは、最初の画面でIDとパスワードを間違えずに入力するだけ。意外と公衆無線LANも難しくないね。
結局その日はぎりぎりセーフで営業先に間に合ったけど、商談中に予定していなかった資料を求められたので、再び公衆無線LANサービスと会社にいた先輩をフル稼働(!?)してしまった。こりゃ、明日のランチをおごらされちゃうかな。ともあれ、人生最大のピンチを救ってくれた先輩と、今まで見向きもしなかった公衆無線LANサービスには改めて感謝。またいつ大事な資料を忘れても、今度は慌てないぞっ!
「それ以前に、大事な資料を忘れないようにしろっつーの」……はい、反省してます。